近年、若者を中心に利用者が増えているDiscord。なんとなく知っている方も多いと思いますが、ただのチャットツールと思っていませんか?侮るなかれ!Discordは既存のビジネスモデル自体を変容させる可能性を秘めています。今回は、Discordを事業に組み込むメリットを解説していきます。
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スピーカー:上井登志之
web3事業本部 Discord運用マスター
Discordを用いたDAO組織の運用や、Discord運用ノウハウの発信活動を行っている。また個人では、都内国立大学獣医学科在学中に学生起業し、学生向け採用メディアや採用イベントの運営、学習塾の運営、WEB制作受託などを行う。
Discordとは?
どうも皆さん、こんにちは。
ガイアックスのDAO事業部にて、Discordの運用を手がけている上井と申します。
本日は、一本目の動画ということで、Discordの活用方法というテーマで、Discordを利用するメリット、あるいはデメリットや事例について、概要をご説明していければなと思っております。
まずはDiscordとは?というテーマで、お話していきます。
まずDiscordとは、 アメリカ発のチャットサービスです。
皆さん、恐らく聞いたことあるかと思うのですが、ゲーマー向けの配信サービス、Twitchというものがあるのですが、そちらを中心に広まったという経緯があります。
なのでDiscordというと、いわゆるゲーマーの人が利用する為のチャットサービス、というふうにイメージを持っている方も、多いのではないかなと思います。
こちらのDiscordはボイスチャットサービスが、かなり優秀というか機能が豊富です。
そういった意味で文字のチャットも、もちろん可能ではあるのですけれども、ボイスチャットを利用したコミュニケーションも 盛んに行われています。
また、大人数のコミュニケーションというところに、かなり適しているということで、コミュニティの運営や組織の活性化というところで、非常に必要不可欠なツールになりつつあります。
このチャンネルでは、 こちらのDiscordを利用した、コミュニティとか組織の活性化の方法だったり、ギミックについて 解説していければと思っております。
Discordを用いるメリットは3つ
続いてDiscordを用いる、メリットについてお話ししていきます。
Discordは 恐らくビジネスをされている皆さんだと、一度は使ったことがあるかと思います Slackに非常に似ています。
UI.UXがかなり似ているのですが、では、何故Discordを使うのか、Slackでいいじゃん。というふうになると思うのですが、Discordをあえて使うことのメリット、これは僕の中で3つあると考えています。
メリットの1つ目はオープンである、ということです。
オープンである これをもう少し細かく分解していくと、1つ目、匿名性が高いということ。
加えてユーザーの追加が簡単 これが2つ目です。
この2つの要素があることで、オープンに人を集客や募集してそういった人たちと一緒に、プロジェクトを推進していくという、こういったことがDiscordがSlackに比べると、非常にしやすいというところがあります。
これはDiscordを語るうえで、外せない一つの要素だと思っています。
例えば、このオープン性を表すものの一つとして、ディスボードと言われる掲示板があるのですが、こちらでは自由に参加が出来るDiscordが まとめられています。
一度見ていただければと思いますが 本当に無数にあります。
URLひとつで外部ユーザーを招待出来る というこのオープン性が、Discordの大きな強みになっているな というふうに感じます。
では、Discordを用いるメリットの2つ目です。
これは、拡張性と考えています。
DiscordにはBotと呼ばれる いわゆる拡張ツールがあります。
これらを追加していくことでいろんな機能を追加出来ます。
例えば、特定のNFTを持っている人、特定のトークンを持っている人だけが、参加出来るようなトークルームを作ったり、あるいは、そういったトークンを持っている人だけが、投票出来るような権利を持っていたりとか、そういった機能を追加することが出来ます。
なので、このような機能を使うことで、コミュニティの運営を効率化することが出来ます。
一つの事例として、こちらのRoopt DAOという、住民が自らDAO的に運営しているシェアハウスなのですが、こちらのDiscordでは1ヶ月分の居住権を トークンで販売していて、その購入者のみ運営に参加出来るような設定が、Discordにも加えられています。
なので、こういったこの拡張性というメリットを生かして、DiscordをDAO的な組織の中心にある、コミュニケーションツールとして置いている、そういった組織は数多くあります。
ではDiscordを用いるメリットの3つ目、こちらは動作性と考えています。
先程、冒頭でもお伝えしたのですが、Discordは非常に動作性が良いです。
特に音声、映像、Zoomのような機能があるのですが、音声、映像のコミュニケーションが 非常に快適に行うことが出来ます。
ノイズの抑制や音声を一人一人、個別に音量調整したり、あとは複数人で同時に画面を共有したり、そういった形で本当に会社で会議を行うのに Discordを使えるような、そういった環境が用意されています。
Discordはこんなシチュエーションで使える!
続いてDiscordは、こんなシチュエーションで使えるよというところを、テーマにお話ししていければと思います。
様々な用途で使用することが出来るのですが、今回は大きく分けて3つある、ということで、組織運営、プロジェクト推進、販売促進という、3つの利用方法についてお話ししていければと思います。
まず1つ目の組織運営です。
こちら組織運営、目的としては既存の組織の、コミュニケションを活発化して業務の効率化、これを目的にした使い方になります。
例えば、メールのみで行なっている、社内のコミュニケションを、Discordを追加していくことで、活性化させていこう、業務の効率化を図っていこうという、使い方をされている会社さんもございます。
よくある使い方の一つとしてこのような形でチャンネル、ボイスチャンネルを複数用意しておくのですね、で常に仕事部屋を開けたまま仕事をするような 形にしておいて、休憩時こちらコーヒールームに移って、雑談だったりとかを行なう、でそこからちょっと話が盛り上がって、これ会議一回やろうか、ということになれば、このMTGルームに移動してミーティングを行なう、こんな形で今リモートワークが盛んだと思うのですが、リモートワークをバーチャルオフィスみたいな形で、Discordを利用したバーチャルオフィスを構築している、そんな会社さんも最近は増えてきております。
これが1つのDiscordを使う時のシチュエーションですね
では次に2つ目のDiscordを用いるシチュエーション、プロジェクト推進についてお話ししていければと思います。
こちらは実は最も一般的なDiscordの使用方法だと、我々は考えております。
やはり外部のユーザーを招いて一つのプロジェクトを、自律分散的にDAO的に運営する際に、Discordは非常に有用なツールになります。
事例の1つとしてご紹介したいのは、先程もご紹介した株式会社巻組が運営する Roopt DAOです。
こちらもシェアハウスの住人が自ら運営を しているのですが、プロジェクト推進型のDiscordの事例として、1つのモデルケースになっているな というふうに考えています。
こんな形で住民自ら議論を投げかけて、その議論の中で提案、住人自ら議論を起こしているような様子が伺えます。
で今後の動画ではこちらのRoopt DAOのDiscord、この中身を丸裸にするような解説動画も 配信する予定なので、ぜひチャンネル登録が済んでない方はお願いします。
では次に3つ目のDiscordを用いるシチュエーション、販売促進についてお話ししていきたいと思います。
こちら実はまだ気付いている人が少ないのですが、何らかの商品とかサービスの見込み客を リード獲得する際に、Discordを用いることが可能なのです。
これまでだと例えばメルマガや公式ラインを、利用されている会社さんはあると思うのですが、その一つの媒体としてDiscordが利用出来る という形です。
一方でDiscordの利用者が日本だと300万人程度で、少ないツールではある為、web3やDAOだったり、そういった部分で興味、関心が薄いユーザー、ここを獲得する際は、あまり最適ではないかな、というシチュエーションも考えられます。
そのような中で事例の一つとしてご紹介したいのは、Mirai Institute株式会社が運営するCryptoBaseです。
こちらはweb3やNFTに興味関心を持つ人々を、ターゲットにしたシェアオフィスになっているのですが、イベントなどで認知していただいたユーザーを、Discordに招待していくことで、そこから入居する方のリードを獲得している、そんな使い方をされています。
LINEのオープンチャットとの違い
次にラインのオープンチャットとの違い についてお話ししていきます。
皆さん、コミュニティというふうに聞いた時に、よく思い浮かぶのがラインのオープンチャットかなというふうに思いますが、皆さんも1つ2つ入っている方も いらっしゃるのではないかなというふうに思います。
やはり使用してる人口の多さから言うと、ラインは日本国内でもたくさんの人が利用されているので、認知を獲得するという場合には結構強いです。
なので利用者数という所だけで申し上げますと、やはりラインのオープンチャットは 非常にメリットがあります。
一方でチャンネルやカテゴリ分けは ラインのオープンチャットは出来ません。
あとはBotや拡張性というのも、オープンチャットはないので、そういった部分では Discordに軍配が上がるかなという形です。
加えてコミュニティの目的にもよるのですが、むやみに新規の参入者を増やすというのは、必ずしも良いことばかりではないです。
興味関心が薄かったり いわゆるエンゲージメントが低いユーザーが、大量に増えてしまうという可能性も考えられるので、結果的にコミュニティの熱量が下がっていってしまう、ということも十分考えられます。
そういった意味で利用されている方は、まだラインに比べると少ないですけれども、チャンネルの設計をコミュニティに合わせて変化させやすい、加えて拡張性が高いDiscordというのは、コミュニティ運営に関しては、有用なツールと言えると思います。
Discordのデメリット
では次にDiscordのデメリットについて お話ししていきます。
Discordのデメリットは、まず1つ目として挙げさせていただきたいのが、セキュリティの部分です。
1つはやはりオープンであること、加えて匿名性が高い。
この2つはメリットでもあるのですが、この2つが悪い方に転じると参加者の荒らし行為や、あとは参加者同士のトラブルが発生する可能性があります。
Discordのデメリット2つ目、これは個人間のコミュニケーションです。
大人数でのコミュニケーションというのは、Discordに非常に向いているのですが、個人間のコミュニケーションは、基本的にサーバ外のダイレクトメッセージ機能 で行われます。
しかしこちらはDMを解放していないユーザーの場合は、DMを送ることが出来なくなってくるので、基本的にやはりDiscordは大人数で会話をする、という所がメインになっているため、ダイレクトで個人間でやり取りを行うという所に関しては、そこまで強くはない ということが言えるかと思います。
まとめ
今回はDiscordを コミュニティツールとして利用する、メリットについてお伝えしていきました。
次の動画ではDiscordを実際に立ち上げて、加えて設定の方法やその辺を画面で共有しながら、お伝えしていければと思っております。
このチャンネルではDiscordを用いたDAO組織の運営方法や、Discordのおすすめの使い方について、事例を交えながらご紹介していくので、チャンネル登録、高評価ぜひよろしくお願いいたします。
また、ガイアックスではDAOコミュニティのDiscordのコンサルティングも行っております。
コミュニティの更なる拡大を図るためには、Discordの機能や拡張性を理解した上で、ユーザーの体験を最適化するよう実装する必要があります。この点を理解せずに始めると、コミュニティの熱量の低下を招くだけではなく、セキュリティトラブルなどの重大な問題に繋がりかねません。
しかし、こと新規事業においては、新たにDiscordの専門人材を育成することは難しい場合が多いでしょう。
ガイアックスは、DAOコミュニティにおけるDiscord運用を一手に引き受ける「Discord運用コンサルティング」を提供しています。
下に詳細ページのリンクを貼っていますので、気になる方は御覧ください。