今回は【DAOとティール組織の違いとは?】について、GaiaxのDAOコンサルタント井上と読み解いていきます。どちらも分散型の新しい組織構造を持ちますが、非常に似ている部分が多く、混同されがちです。今回はいくつかの視点からDAOとティール組織の違いについて考えてみました!
スピーカー:井上颯人
株式会社ガイアックスDAOコンサル事業部メンバー
はじめまして!慶應義塾大学商学部の2年生で、現在はインターン生としてガイアックスに入らせて頂いております。趣味は麻雀/サウナ/シーシャです!頭を使った心理戦や、心身共にリラックスできるものが好きで、大好きな友人や仲間と一緒によく行きます!座右の銘は【StreetSmart】で、アングラな日常と実社会を勝ち抜く二面性を両立している状態を目指していきます!よろしくお願いします!
DAOコンサルサービスについて
こんにちは、ガイアックスDAOコンサルティング 事業部の井上と申します。
本日はDAOとティール組織の違いについて、説明していきたいと思います。
まず初めに本日の流れについて ご案内させていただきます。
この動画ではDAOとティール組織の違いについて、分かりやすく説明していきたいと思います。本題に入る前に、私達ガイアックスが 提供するサービスについて、説明させていただきます。
私達はweb3事業本部で、DAOコンサルティングの サービスを提供しております。
DAOの研修プログラムや DAOコンサルティングのサポートを、サービスを通じてDAOの企画立案から運用、実行、改善までをサポートしております、もしDAOの組成に関して何かお困り事や、ご不明な点がございましたら、概要欄から詳細をご覧ください。
それでは本題に入っていきたいと思います。
DAOとは
まず初めにDAOとは何かについて 説明させていただきます。
DAOとは中央集権的な構造を持たす コードとルールに基づいて、運営される組織の形態で、メンバーが協力して意思決定し、プロジェクトを進める仕組みです。
web3時代のネット上の組織形態として、今後増えていきそうですが、組織形態がティール組織と似ているために、混同されそうですが、実は全くの別物です。
従来の中央集権的な組織とは異なり、DAOはコードと スマートコントラクトを使用して運営され、参加者の投票や意思決定に基づいて活動します。
具体的にはDAOは主に4つの特徴があります。
1つ目は分散化です。
DAOは複数の個人や参加者によって形成され、組織の運営に参加します。
中央集権的な指導者や組織の存在はなく、参加者全体が意思決定に参加します。
2つ目は自治性です。
DAOはプログラムされた スマートコントラクトに基づいて運営されます。
これにより参加者は 予め設定されたルールに従って活動をし、意思決定を行います。
人間の介入が最小限に抑えられます。
3つ目は意思決定です。
参加者はプロジェクトや 方針に関する意思決定を行うために、通常は投票を行います。
投票は通常、各参加者が保有する トークンの量に基づいて行われ、多数決などの方式が使われることがあります。
そして4つ目はトランスペアレンシーです。
DAOの運営や意思決定は、ブロックチェーン上で透明且つ公開されるため、参加者は組織の活動や取引履歴を確認できます。
DAOは暗号通貨ブロックチェーン技術を使用して、構築されることが一般的ですが、その活用範囲は多岐に渡ります。
プロジェクトの管理、資金の配分、アート作品の所有権管理など、様々な分野でDAOが活用されています。
ティール組織とは
次にティール組織について 説明していきます。
ティール組織とは 伝統的な階層的な組織構造に代わる、新しいアプローチで、自己組織化と協力を重視します。
従業員はより自立的に行動し、情報を共有し、意思決定を行い、柔軟に変化に対応します。
組織は円滑なコミュニケーションと 効果的な協力によって、成果をあげることを目指します。
ヒエラルヒーではなく、柔軟なネットワークや 役割に基づく組織運営を重視します。
ティール組織の特徴としましては 主に4つあります。
1つ目は自己組織化です。
ティール組織は メンバーやチームが自己組織化され、自らの判断でタスクやプロジェクトを進めます。
中央の指導者に依存せず、個々の能力と自己責任が重要です。
2つ目は役割志向です。
従来の職位やタイトルに代わり、メンバーは自身のスキルや関心に基づいて 異なる役割を果たします。
プロジェクトごとに適切な役割を担当し、必要に応じて柔軟に変更します。
3つ目は全体最適化です。
ティール組織では各メンバーやチームが、自身の領域で最善を尽くすことで、組織全体が効率的に機能すると考えられています。
個々の成功が組織全体の成果につながる という視点があります。
4つ目は透明性と信頼性です。
情報の共有と透明性が重視され、メンバー間の信頼関係が築かれます。
意思決定のプロセスや 組織の状況が公開されることで、全体の理解が深まります。
ティール組織の概念は、フレデリック・ラルーの著書 によって提唱されました。
このアプローチは変化の激しい現代社会において、より適応力のある組織運営を 実現する手段として注目されています。
DAOとティール組織の違い
ここまではDAOとティール組織について 説明していきましたが、
次にDAOと ティール組織の違いについて、説明していきたいと思います。
DAOとティール組織は両方とも、伝統的な組織モデルに対する、新しいアプローチを提唱していますが、いくつかの違いがあります。
1つ目は運営の仕組みです。
DAOはコードとルールに基づいて、自動化された意思決定と運営を行いますが、ティール組織の場合は、自己組織化された従業員によって、協力的に運営されます。
2つ目の違いは中央集権制です。
DAOは中央集権的な指導者や 機関なしに運営されますが、ティール組織は中央集権を避け、しばしばリーダーシップや役割が存在します。
3つ目は目的についてです。
DAOは効率的で透明な方法で、プロジェクトやイニシアティブを 進めることを目指します。
それに対してティール組織は、従業員の自己成長と、組織全体の目標達成を バランスさせることを重視します。
そして4つ目の違いは技術の利用についてです。
DAOはブロックチェーンや スマートコントラクトなどの技術を利用して、自動化された運営を実現します。
それに対してティール組織は、技術の利用も含めて、従業員の協力と情報共有を支援する手段として、技術を採用することもあります。
これらの違いによって、DAOとティール組織は それぞれ異なるアプローチを持っていますが、どちらもより柔軟で 効果的な組織運営を目指しています。
ここからは私個人の見解なのですが、DAOは公平性や効率性を重視するために、改ざん不能なブロックチェーン技術を 応用することが必要だと考えています。
それに対してティール組織は、組織の持続的な成長を重視するため、従業員のwillの達成を重視すること。
ここがDAOとティール組織の違い なのではないかと考えました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はDAOとティール組織の違いについて 説明させていただきました。
最後にまとめに入らせていただきます。
このYouTubeチャンネルでは、DAOの組成事例や DAO組成時の課題と解決策、コミュニティ運営などについて配信しております。
チャンネル登録、高評価のほど よろしくお願いいたします。
またガイアックスでは、主にDAOのコミュニティに関する、コンサルティングサービスを行っております。
これらに興味のあるお客様に関しては、下記の概要欄から検索していただき、お問い合わせいただければなと思います。
以上でDAOとティール組織の違い についてのご説明を、終わりにさせていただきたいと思います。
本日はありがとうございました。
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