分散型自律組織(DAO)は、組織運営を管理する中央集権型の組織構造に依存しない新しいタイプの組織です。しかし、DAO組成に取り組もうとしても、専門人材の不足やビジネスモデルの構築の難しさで、ハードルの高さを感じている人が多いことも事実です。今回は、DAO組成と直接関係はありませんが、ブロックチェーン技術を活用したクラウドファンディング「FiNANCiE」について解説します。クラウドファンディング2.0とも呼ばれており、同じ目的や目標を持って継続的に活動する、背景にブロックチェーンが絡んでいるといった点では、DAO組成と似ている部分があり、DAOとはなにかのイメージを掴みやすいサービスとも言えるでしょう。FiNANCiEへの理解を通じて、DAOへの理解にも繋げていただけたら幸いです。
スピーカー:成玲娜
DAOコンサル インターン
都内の大学生。ひとりひとりがいきいきと過ごせる社会やコミュニティに関心があり、分散型自立組織「DAO」についても日々勉強中。学科では、経営工学という分野を学んでおり、とくにマーケティングやユーザー体験について興味を持って探究に取り組んでいる。
皆さん、こんにちは。
ガイアックスWeb3事業本部、DAOコンサルチームのそんです。
本日はブロックチェーン技術を活用した、クラウドファンディングFiNANCiEについて、解説をしていきます。
流れはこちらのようになっていて、DAOコンサルティングサービスについての紹介から、FiNANCiEの活用事例まで紹介をしていきます。
まず初めに
弊社のDAOコンサルティング サービスについて、軽く説明をさせてください。
弊社ではDAO研修プログラムや、DAOコンサルティングといった、web3の中でも、DAOに関するサービスを提供しています。
DAO組成に関する企画、戦略立案から、運用、実行改善まで、上流から下流まで 全てサポートをしています。
DAO組成に関して何か相談がある方は、概要欄の方から詳細を チェックしてみてください。
それでは、本日の本題に入ります。
本日はFiNANCiEについて 解説をしていきます。
FiNANCiEとは ブロックチェーン技術を活用した、トークン発行型の クラウドファンディングのことです。
クラウドファンディング2.0とも呼ばれており、最新の取り組みとして注目を浴びています。
スポーツチームやクリエイターと サポーターの間に、共創的で継続的なコミュニティを構築して、みんなで共有する夢であったり、目標の実現に向かって、一緒に進んでいくような環境を、作り出すサービスになっています。
このクラウドファンディング2.0とも、呼ばれているFiNANCiEですが、従来のクラウドファンディングと異なる点として、2点挙げられます。
1つ目は一過の資金調達では 終了しないという点です。
この後、詳しく説明しますが、トークンの発行などによって、継続的なコミュニティと活動が、生まれる仕組みができています。
2つ目は、コミュニティのエコシステムの コアとなるトークンと、それを支えるブロックチェーン技術の存在です。
こちらの図が主にFiNANCiEと、そしてFiNANCiEを通じてつながる、オーナーとサポーターの図になっています。
トークンを用いた クラウドファンディングができる、プラットフォームというのが、FiNANCiEの最大の特徴 となっているわけですが、オーナーがトークンエコノミーを 形成することで、応援するファンにも、メリットをもたせる仕組みを 実現しています、
FiNANCiEの特徴としては、主に2つ挙げられます。
1つ目はブロックチェーンを活用した、売買可能な2種類のトークンが 発行されるという点です。
この2種類のトークンというのは、FiNANCiEの中で使えるトークンと、イーサリアムブロックチェーン上でも、活用できるトークンの2種類です。
サポーターの売買に応じて、価格が上下していきます。
そのため、その後 トークン保有者が増えていく、トークン自体の価値が 上がっていくという可能性もあり、サポーターにとっても、初期から応援しているといった 証を得ることができたり、継続的に応援する モチベーションにもつながる、新しい応援の形ができています。
2つ目の特徴として、その使いやすさが上げられると考えております。
実際に使ってみると分かるのですが、かなり直感的な ユーザインターフェイスになっており、チャットにて プロジェクトの連絡や協力依頼ができたり、サポーター同士の交流など、円滑なコミュニケーションも実現されています。
トークンの1つである、コレクションカードというものが あるのですが、音声や動画についても、アプリで再生することができます。
ここまでFiNANCiEの 特徴について解説してきましたが、では、利用すると、具体的にどんなメリットがあるのか、というところも 一緒に考えていきたいと思います。
FiNANCiEを使うメリットとしては、主に3点挙げられます。
1つ目はオーナーだけでなく、ファンにもメリットが生まれるという点です。
先程、トークンエコノミーの形成によって、応援するファンにも、メリットを持たせる仕組みが実現されている、といった話をしましたが、トークンエコノミーというのは、オーナーの発行するトークンを、ファンが入手することで、そのオーナーのサービスだったり目標を応援する、そういった経済圏のことを表します。
ファンがその発行者を応援している、証明にもなるそのトークンですが、ファンはそのトークンの価値を 上げよう上げよう、といった活動をしていくことになるので、今までのクラウドファンディングに比べて、ファンとオーナーが協力して活動しやすい、という特徴になっており、このトークンの価値が上がれば、ファンもメリットを 享受できるようになります。
従来のクラウドファンディングでは、得られなかったような利点が、ファンに対して生まれてくる、といったような仕組みができています。
2つ目は 1つ目のメリットにも関わりますが、そういった活動が生まれることで、継続的なコミュニティ というのにも繋がりますし、活動がどんどん生まれていきます。
そして3つ目のメリットとしては、とても使いやすいUIで、初心者も取り組みやすいという点です。
先ほど特徴のところでも お伝えしましたが、非常に直感的で 分かりやすいようなUIになっています、一方で懸念点もいくつか見られます。
FiNANCiEを 導入する際の懸念点としては、トークンの価格が安定しないといったことや、リテラシーが必要であること、そしてファンを作っていく。
そしてそのファンが継続的に応援する。
オーナーとの関係性が 重要になるサービスのため、新規で何かプロジェクトを 立ち上げるとなった時は、ゼロからファンをどのように作っていくか?
そしてそのファンに、どのような関わり方をしてもらうか?
というところの設計が必須になってくるため、新規事業では、ファンがどういったところに 存在しているのか?
そして自分たちが やろうとしていることに対して、どれくらいのファンが付きそうなのか?
そういったシミュレーションを していくことが重要になります。
逆に言えば そこをしっかりやっていれば、このFiNANCiEを活用するメリットは、十分にあると考えられます。
最後にFiNANCiEを導入している、成功事例について説明をします。
こちらは静岡県の三島市というところで、行われたウイスキープロジェクトです。
こちらは内閣府の関係人口創出 拡大のための新事業や、令和3年度の補正中間支援組織の、提案型モデル事業にも 採択されたプロジェクトです。
具体的にこのプロジェクトでは、FiNANCiE上でトークンのkey3 というものを販売しました。
そしてそのトークンの保有者には、ウイスキーのボトル製品の優先購入権利や、トークン保有者限定コミュニティへの参加、また、イベントへの参加権利や、初回販売記念オリジナルNFTプレゼント などを行いました。
こういった特典を付与することで、かなりコミュニティが 盛り上がったということが言えます。
こういった形で 地域を盛り上げるための活動にも、ブロックチェーン技術が活用されています。
FiNANCiEは夢や目標の実現 というところを強く掲げているので、こういった地方創生の文脈であったり、あとはスポーツの ファンクラブなどファンがいて、そこに対してコアに活動していて、かなり熱狂的なコミュニティと、かなり相性が良い という風に言うことができます。
ここまでFiNANCiEの解説をしてきました。
このように このYouTubeチャンネルでは、ブロックチェーン技術を活用した事例や、DAO組成の事例について紹介をしています。
今後もDAOやWeb3 ブロックチェーンに関して、情報を得たいという方は、是非、チャンネル登録の方 よろしくお願いいたします。
また冒頭でも説明しましたが、ガイアックスでは DAOのコンサルティングも提供しています。
現在無料相談や 資料プレゼントなども行っておりますので、少しでも興味のある方は、概要欄から詳細ページをご覧ください。
これで本日の動画、FiNANCiEの解説について終了します。
本日もご視聴ありがとうございました。
◆DAOのコンサルティングの資料請求はこちらガイアックスでは、DAO組成コンサルティングを行っております。DAO組成を一気通貫でサポートいたします。1分程度で資料請求が可能です。 https://gaiax-blockchain.com/dao-installation