分散型自律組織(DAO)は、組織運営を管理する中央集権型の組織構造に依存しない新しいタイプの組織です。DAOには個人のウォレットやDAOのトレジャリーといった経済圏が存在していますが、これまでは、日本でステーブルコインの取り扱いが法律で定められていなかったこともあり、スマートコントラクトが基盤となった経済圏を持つピュアなDAOの組成は簡単なことではありませんでした。しかし、2023年の6月に改正資金決済法が施行され、日本でもステーブルコインの発行が可能になります。これにより、新たなDAOの可能性も広がっていくことでしょう。今回は、そのステーブルコインについて解説をしています。※ これは2023年7月時点での情報であり、今後ステーブルコインに関して新たな情報が更新されることが考えられます。情報の正しさを必ずしも担保できるものではございませんのでご了承ください。
スピーカー:成玲娜
DAOコンサル インターン
都内の大学生。ひとりひとりがいきいきと過ごせる社会やコミュニティに関心があり、分散型自立組織「DAO」についても日々勉強中。学科では、経営工学という分野を学んでおり、とくにマーケティングやユーザー体験について興味を持って探究に取り組んでいる。
ガイアックスが提供するサービス
皆さん、こんにちは。 ガイアックスの成です。
本日は2023年6月から改正資金決済法が施行され、話題にもなっているステーブルコインについて、解説をしていきます。
流れはこのようになっています。
まず始めに弊社が提供するサービス について説明させてください。
私達がガイアックスはDAO研修プログラムや、DAOコンサルティングサービスを提供しています。
DAOコンサルティングでは、企画戦略立案から運用実行改善まで、ワンストップでご支援しております、DAO組成に関して 何か相談がある方がいらっしゃいましたら、概要欄の方から詳細をご確認ください。
それでは本題に入っていきます。
DAOとは
ステーブルコインとは何か という話題に入る前に、まずDAOについて復習していきましょう。
DAOとは分散型自立組織と日本語では言います。
これはリーダーや管理者がいなくても、ブロックチェーン上で、世界中の人々が協力して管理、運営される組織です。
このDAOの特徴は、中央管理者がいない、透明性が高い、そして立場が関係ない為、誰でも組織に参加できる、という3つの特徴が挙げられます。
従来のトップダウン式の組織構造とは違った、現代の新しい組織の形です。
ステーブルコインによって解決される問題
そんなDAOですが、現状では100%ピュアなDAOが、簡単に組成できるというわけではなく、どうしても運営主体が必要であったり、NFTの購入にクレジットカードを使用していたり、DAOの資金を分配する際、手動で振り分けていたり、そういった経済圏に関する課題が あることも事実です。
ここにステーブルコインを導入することによって、会社や団体といった責任母体がなくても、決済プラットフォームが使用可能になったり、ステーブルコインとスマートコントラクト の掛け合わせで、ブロックチェーン基盤で決済が可能になったり、DAO上の売り上げを自動的に、メンバーに分配することが可能になります。
ではステーブルコインには、具体的にどういったものがあるのでしょうか。
ステーブルコインとは
ステーブルコインとは、取引価格が安定することを図って、設計された暗号資産の一種になっています。
特徴としては、ブロックチェーン技術を用いて、分散台帳に記録される数値であることや、既存の貨幣などの金融システムに依存しないこと、また国境を超える流通性を持つこと、そして複数の国々に存在する、暗号資産取引所の中でやり取りがされ、他の暗号資産や、法定通貨との交換が可能という性格を 合わせ持っています。
特に大きな特徴としては、この4つ目の換金が出来るという点が、挙げられると考えています。
ステーブルコインの種類
ステーブルコインの種類は、主に4つに分けられます。
1つ目はドルや円などを担保にしている、法定通貨担保型のステーブルコインです。
一番安定性が高いと言われており、ステーブルコインの発行元は、発行枚数と同じ分の法定通貨や、裏付け資産を保有して信用を担保しています。
2つ目は仮想通貨担保型です。
特定の仮想通貨を担保にした ステーブルコインになっています。
中央機関に依存する必要がなく、仮想通貨の分散性を保てる点が利点です。
法定通貨担保型よりは、安定性を図ることが難しいのですが、担保の量を増やしたり、金利を変動したりして対応しています。
3つ目はコモディティ型とも呼ばれている 商品担保型です。
こちらは金などの価格に連動した ステーブルコインです。
4つ目はアルゴリズム型とも呼ばれている 無担保型です。
今まで説明した3つは、何か担保にするという形をとっていましたが、この無担保型はアルゴリズムに依存しており、法定通貨や仮想通貨などの担保無しで、発行されるステーブルコインを指します。
ステーブルコインの安定性を保つのが難しく、高度な技術が必要と言われています。
法改正について
最後に2023年の6月から施行されている、法改正についても、概要を簡単に解説していきたいと思います。
この改正資金決済法というのは、ステーブルコインについて言及されている法律です。
ただし、今まで紹介したような 全てのステーブルコインを、発行していいというわけではなく、法定通貨の価値と連動した、デジタルマネー類似型のステーブルコインだけを、日本でも発行できるようになりました。
法の対象は発行者は主に信託会社、仲介者に関しては、電子決済手段等取引業者というものが 新たに設定され、こちらのそれぞれの団体に、向けられた法律になります。
特徴はステーブルコインの発行元は、銀行や信託会社のみに限定され、仲介者である電子決済手段等取引業者は、登録制になっています。
そのためステーブルコインを発行する際は、銀行や信託会社のみであること、またステーブルコインの流通を担いたい場合は、電子決済手段等取引業者として登録をすることが、重要であると考えられます。
またこの他にも発行者や仲介者の間で、契約を交わさなければいけないなど、法律には細かいことが記載されていますが、今回は概要のみということで ここで終了させていただきます。
最後に
最後ですがこのyoutubeチャンネルでは、DAO組成の事例紹介や、DAO組成時の課題と解決策などを、中心に紹介をしています。
DAOについてやコミュニティ運営について 知りたいという方は、チャンネル登録、高評価をよろしくお願いします。
また冒頭にも説明したとおり、ガイアックスではDAOの コンサルティングサービスを提供しています。
無料相談も実施しておりますので、概要欄から詳細ページをご覧ください。
以上で本日のステーブルコインについての 解説を終了します。
ご清聴ありがとうございました。
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