株式会社UPBONDとは?web3のウォレットプロダクトを提供。生活者が簡単に利用できるUI/UXを実現したweb3ウォレット「UPBOND Wallet」を展開する。また、web3の社会実装に向けて、IP業界、建設業界、小売業界等の先進的な取り組みを行う大手企業とweb3を本格的に活用した共創プロジェクトを推進中。UPBONDのウォレットプロダクトを媒介し企業と個人の関係(BOND)を本質的にUPDATEすることを目指しています。
スピーカー:上井登志之
ガイアックス web3事業本部 Discord運用マスター
Discordを用いたDAO組織の運用や、Discord運用ノウハウの発信活動を行っている。また個人では、都内国立大学獣医学科在学中に学生起業し、学生向け採用メディアや採用イベントの運営、学習塾の運営、WEB制作受託などを行う。
スピーカー:菅井航太
株式会社UPBOND Manager
日系商社から外資を経て、2020年にUPBONDに1号正社員としてジョイン。CRMの営業やCSを歴任したのち、企業のピボットと合わせてWallet事業の立ち上げに従事。販売戦略から営業、CSまでWalletのビジネスサイド全てに関与。
公式サイト: https://www.upbond.io/
Twitter: @kota_0504
自己紹介
本日はweb3のウォレット、UPBONDの菅井さんにご登場いただいて、UPBONDの製品について、色々とお話を伺えればと思っております。
本日はよろしくお願いいたします。
簡単に自己紹介いただけると嬉しいです。
はい 株式会社UPBONDの菅井と申します、よろしくお願いします。
私はUPBONDという会社でweb3ウォレットサービスのビジネス側を、全て担っている人間でございます。
今現状ですと、もちろん ウォレットの営業とかもそうですが、マーケティングだったり、あとはCSというところも全て 担っているような形になっております。
本日はよろしくお願いします。
結構有名なので 知っている方も多いかと思いますが、UPBONDを知らない人へ簡単に機能だったり どういった製品なのかというのを、他のウォレットと何が違うのか というところを教えてください。
UPBONDとは
まず、UPBONDという会社に関していうと、結構大手企業との提携も結んでおりまして、例えば、三菱UFJ銀行さんだったり、あとは海外ですとポリゴンさんとか、ABKK、Animoca Brandsという web3の大手企業さんと、今、タッグを組ませていただいている 会社になります。
事業内容としては2つありまして、1点はウォレットサービスプロダクトと、あともう1点は大手企業さんの web3化いうところの、コンサルティングではないですが、インキュベーションプロジェクトを、ご一緒させていただく部署がございます。
その中で今日はUPBONDウォレットの ご紹介となっておりますので、簡単に説明させていただくと、MetaMaskとかが一番有名な ウォレットだと思いますが、なかなかMetaMaskですと、作成までに時間かかってしまったり、秘密鍵を失くしてしまうという率が、おうおうにしてあるかな というところがございます。
我々のウォレットに関しましては、基本的にはソーシャルログインで、簡単に出来るというところと、ソーシャルログインに 紐づいているウォレットになりますので、復元というところも 簡単にできるというのが、特徴になっているかな という風に思っております。
ちょっとお話が逸れてしまうかも しれませんが、基本的にweb3のウォレットは、2種類あるかなという風に思っていて、MetaMaskとかのブラウザ型のウォレットと、あとはアプリ型のウォレットですね。
秘密鍵の管理の仕方が、結構大きく変わってくるかな と思っていますが、それで言うとUPBONDさんのウォレットは、どちらになりますか?
うちはブラウザ型の ウォレットになっていまして、MetaMaskと同じような EOAといわれるウォレットになっております。
鍵の管理の仕方に関しては、マルチシグという技術を使っておりまして、Web3Authと同じような管理を しているような形になっております。
基本的にはログイン基盤とデバイスの情報、もう1個は個人で設定いただく パスコードという、3つで鍵を生成しておりまして、そのうち3分の2が揃っていれば、復元ができるというような ウォレットになっております。
なるほど、ではもう 秘密鍵1本に頼るのではなくて、3つを用いてセキュリティを 保っているというところが、結構違うところという そんな感じですか?
そうですね。
基本的には個人で設定いただく パスコードというところと、あとはデバイスの情報は 個人に紐づいていますので、個人管理が2つあるというところで、安全性を保っています。
なるほど、ありがとうございます。
次の質問に移っていければと思います。
UPBONDリリースの背景とは
先程ちょっと 言っていただきましたが、秘密鍵を失くしてしまったり、従来のweb3のウォレットは色々な 課題があったのかなと思いましたが、そもそものリリースの背景として、もう少し深掘れればと思っていて、どういった課題が御社の方に 寄せられているとか、リリースの背景、他にもあれば いただければと思いますが、いかがでしょうか?
元々UPBONDという会社は、CRMだったりアイデンティティ、ID基盤を提供した企業になります。
そこからPivotではないですが、ウォレット事業の方に いく形になりますが、従来の課題は、各企業ごとで持っていて 連携がしづらかったり、IDの観点では難しかったと思います。
その中でweb3は 個人に紐づけられたIDを、色々な会社でシェアできるというような 概念になっていると思うので、そこが我々のクライアントにフィットした、ところが背景になっております。
ですので、どちらかと言うと、ウォレットを作りたかったというよりは、インターオペラブルな世界を、UPBONDで実現したかったというところで、ウォレットサービスをリリースした ような形になっております。
なるほど、めちゃくちゃ面白いですね。
実際はもうウォレットを作ろう という意識ではなくて、自社で課題になっていることとか 作りたいものというか、今の現状に対して課題があって、それを解決しようと思ったら、web3を使った方が良いよね みたいな感じになって、で、ウォレットを作ることになったという、そういうイメージですか?
はい、そういうイメージです。
わかりました ありがとうございます。
他製品との違いとは
先ほどご説明いただいたとおり、他製品との違いについては、ほぼご説明いただいた通りだと 思っていますが、まだ語っていない部分 違いだったりあれば、お聞きしたいですが いかがでしょうか?
UPBONDウォレットは、まず、ユーザフレンドリーなウォレット になっていると思っております。
従来のweb2と同じような形で、ウォレットの生成ができる事が、特徴になっているかなと思います。
実際、今みたいな形で、LINEの上に画面があって、LINEでログインすると、このぐらいのスピード感で ウォレットの生成ができる、というのが本当に特徴に なっているかなと思っています。
で、その他にもウォレットコネクト経由で、DAppsと連携ができたり、UIに関しましても、結構みやすいかなと個人的にも思います。
今後どんどん改善したいなと思っております。
ユーザーフレンドリーみたいな ところはもう見ている限り、僕も以前お話させていただいて、使わせていただきましたが、すごく生成も楽ですし、LINEログインも画期的かなと思います。
そこはすごく他製品との 大きな違いかなという風に感じました。
あとは、僕らDAOを主に取り扱っているので、結構、DAppsとウォレットを 繋ぐみたいなところが、しょっちゅう行われる。
DiscordだったりSnapshotだったり ありますが、そこが出来ることも、メリットかなと思います。
ありがとうございます。
すみません、あともう1点実はあって、ウォレットは個人情報の取得が、なかなか出来ないものだという風に思っています。
そもそもweb3は個人情報の取得って、ナンセンスだよねという世界観が あるかなという風に思っています。
ただ、うちのウォレットは 個人の同意の元に、個人情報の取得ができるような ウォレットになっております。
現状ですとLINEに紐づいている、ユーザネームとEメールアドレス のところも取得できますが、今後はDApps指定の個人情報 というところを取得できるように、取得できるというか 連携できるような仕組みを、我々の方で作っていく形になります。
そこが違いかなと思います。
これは具体的に どういうメリットがあるのか、マーケティングに活かせるとか そういう観点ですか?
CRMに活かせます。
従来のCRMは、その方がどういったNFTを持っているか把握し、基本的にそこを活かしてマーケティングをしていく。
あと一方で、既存で我々のウォレットを 使って下さっているDAppsさんでいうと、チケッティングサービスが多く、その中で住所が必要 ということがあります。
住所をそのウォレットに紐づけられた状態で、ユーザーが持っていれば、その情報をどのDAppsでも使うことができますし、それを活用してそのまま配送まで、一気通貫で繋げていくというのは、非常に良いのかな という風に思っています。
一方で企業側が個人情報を管理するのは、結構、ハードルが高いという風に思っているので、私たちのDAppsとウォレットに関しては、個人が個人情報を管理している というような状態になります。
一応私たちの方でデータベースで 個人情報を持ちますが、それはハッシュ化された状態で保存してあるので、個人にしか開けられない、秘密鍵で開けて頂くという形になるので、個人情報保護法の観点から見ても、適正な形なのではないかな と思っています。
なるほど、ありがとうございます。
そこはweb3の技術がふんだんに 使われている匂いがしますけれど。
簡単に言うとアレですよね。
僕が例えば事業者でUPBONDを導入して、個人情報を大量に集めたとしても、僕自身を見ることができないから、管理しているとは言えない、みたいなそういうイメージですか?
ユーザーが許可した情報しか 見られないような状態になるから、ということだと思います。
例えば御社にはEメールとパスワードだけ、ユーザーが許可すると、Eメールとパスワードだけを オープンさせていただく。
他のところには住所まで共有しようかなと思ったら、住所が共有されるという形で、ユーザーが選択肢があるという状態が、我々の思っているところかなと思います。
分かりました ありがとうございます。
CRMに活かせるというとことが、ある意味web2の良さというか、従来の企業さんがweb3を使って 何かしたいとなった時に、でも、やっぱりここの部分は、住所や年齢、その辺りがないと、適切な商材が提案できないみたいな、そういうところが解決できるみたいな、そんな感じですか?
はい、そのとおりです。
ありがとうございます
最も課題になった部分とは
次ですが、開発にあたって一番課題になった部分や、秘話みたいなことがあると、いただけると嬉しいなと思いますが、いかがでしょう?
今web2ライクなウォレットを 目指しているという、話をしたと思いますが、web2ライクな動線を引くのが非常に、開発もビジネス側も大変だったなという、今も大変ではありますが、そういった経緯があります。
どうしてもトランザクションや秘密鍵、web3でやらなくてはいけない。
そこをいかにユーザーに感じさせないように、ウォレットを作っていたのか、そういったフローをどうやって 作っていくかというところは、日々、考えているところになっております。
この部分はまさに僕らも普段の DAO組成している中で感じることが多くて、ユーザー側からしたら web3であることを感じさせないレベルで、スムーズに入ることができないと、なかなかそのマスアダプションが、起きていかないんだろうな というのを思っていて、そこはやっぱりどの事業者さんも、課題になっているのかなという風に、菅井さんの話を聞いて思いました。
本当、そうですよね。
クリプトが大好きなMetaMaskユーザーとかは、全然良いと思います。
メタバース大好きですし。
普通の事業者がweb3のプロジェクトとか、web3やweb2関係なく、NFTのプロジェクトで やりたいことがあって、その中にクリプトを絡ませたり NFTを絡ませたいとか、そういう話の時に、どうしてもweb3要素があってしまうと、どうしても離脱してしまう、なかなか分かりにくいところが たくさんあると思うので、ですので、ここは僕達の 次の課題になるかなと思いますが、とにかくユーザーフレンドリーな UIUXというところを、重点的に目指して やっているような形になっております。
ありがとうございます。
すごく目指す世界観みたいなのが 伝わってきました。
目指す世界とは
今後、目指す方向性、こういう製品にしていきたい というところがあれば、もう少しいただければと思います。
もう話してしまいましたが、とにかくユーザーが使いやすい、ユーザーが違和感なく入ってこられるような、世界観を作りたいなという風に思っていて、具体的に言うと、MetaMaskだと署名とかするじゃないですか、あれはなんかすごい長い文で 署名を求められますけれど、何に署名しているか分からない とかあると思います。
ありますね、あれ読まないです、確かに。
でも、あれは多分 すごく気になると思います、人としては。
ただでさえweb3怪しい世界なのに、何に署名しているのかわからない、本当にナンセンスだと思っていて、ですので、そういったところは、例えば日本語表記にDApps側で、いじれるように我々の方で してあげたりとか、そういった形でとにかく分かりやすい、一般の人でも分かりやすい世界観 というところを、作っていくというのが 我々の目指す世界観でもありますし、それがweb3がマスアダプションしていく、web3という考え方ではなくても、web3ウォレットというところで、我々が選んでいただけるような世界観を、目指しているような形になっております。
web3の中でのウォレットは、最初に結構ウォレットはお財布の役割しかない、という風に思いがちではないですか?
IDになっているということが、そもそも大きく違うなという風に思っていて、従来のただの決済システムです。 というわけではなくて、もっと重要度が高い部分に なってくると思うので、こういった製品が広がっていくというのは、それこそ将来的にUIUXが 優れているものの方が、どんどん使ってくれる方が 増えていくだろうなという風に、間違いなくMetaMaskは ちょっと使いづらいと、たくさんご意見いただいているので。
あとやっぱりweb3らしく、連携できるアプリが 沢山増えればいいなと思っていて、
うん、確かに。
例えば他のDAppsの チケットサービスと、あとは認証サービスを連携してみたりとか、あと、それこそ御社でやっている DAOのサービスと、うちのウォレットを連携して、なにかソリューションを作ってみたりとか、そういった形で ユーザーインターオペラビリティが、すごく大事だと思いつつ、ツール同士も、DApps同士も、インターオペラブルな世界を、実現できるのかなという風に思っているので、とにかくユーザーもDApps側 事業者側も使いやすい、連携しやすいところを 目指しているような形です。
そうですよね。
でも結局、DAppsの開発者も ユーザーを増やしたいわけなので、より使い易い 個人が使いやすいウォレットを導入したい、というか繋げたいというのは、思いとしては絶対あるな という風に思っているので、そこはUPBONDさんが目指されている、UIUXが優れている、ユーザーフレンドリーの差が、結局一番のKPIになってきそうだな、という感じがしておりました
はい、ありがとうございます。
では最後に視聴者の方への、結構DAOとか興味ある方が多いのかな という感じはしていますが、特に関係なくても構わないですが、メッセージいただけるとうれしいです。
視聴者の方へのメッセージ
はい、ありがとうございます。
我々はウォレットというところで、web3に携わらせていただいておりますが、基本的にweb3の世界観はまだ小さいかな、世界はまだ小さいなという風に思っていて、より連携を深めて、この業界を 盛り上げていきたいな、という風に思ってはいるので、うちのサービスを活用して というわけではなく、うちのサービスと連携して、どんどん新しいソリューションも、生んでいきたいな という風に思っておりますし、僕たちも他のDAppsさんのサービスを 活用させていただいて、より良いサービスを作っていきたい という風には思っているので、是非、ご協力できることがあったら、していきたいなという風に思っております。
はい、ありがとうございます。
まとめ
最後 まとめに移らせていただきます。
このYouTubeチャンネルでは、DAO組成の事例紹介、課題と解決策、こんな形で別の事業者さんをお招きして、web3の現状だったりを インタビューでお聞きしております。
もしよろしければ高評価や チャンネル登録お願いいたしします。
あとガイアックスでは、DAOとDiscordの コンサルティングをしております。
無料相談、無料プレゼント概要欄から、詳細ページをご覧いただければと思っております。
では、菅井さん 本日はありがとうございました。
はい、こちらこそありがとうございました。
名称:株式会社UPBOND
所在地:東京都渋谷区神宮前6-31-15 マンション31 8F
代表者:代表取締役 水岡 駿
設立:2019年11月
https://www.upbond.io/