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  • 更新日: 2023年7月6日

今回は、DAO型組織が運用するシェアハウス、Roopt神楽坂DAOの三好さんにご登場いただき、Discord運用のコツについて伺います。入居者や、入居検討中の方のコミュニケーションはDiscordで主に行われており、プロジェクト推進型のDiscordとしては一つのロールモデルになりつつあると思います。Discord運用を担当されている方にとって非常にためになる内容だと思いますので、是非御覧くださいね!

上井登志之

web3事業本部 Discord運用マスター
Discordを用いたDAO組織の運用や、Discord運用ノウハウの発信活動を行っている。また個人では、都内国立大学獣医学科在学中に学生起業し、学生向け採用メディアや採用イベントの運営、学習塾の運営、WEB制作受託などを行う。

三好達也

株式会社巻組(Roopt神楽坂DAO)
DAO型シェアハウス「Roopt神楽坂DAO」プロジェクトを発足させた株式会社巻組のスタッフです。「Roopt神楽坂DAO」では、Discordでの発言やSnapshotでの提案、Roopt神楽坂Wikiの作成など、DAOメンバーの一員として活動しています。「Roopt神楽坂DAO」は、物件をオーナーが単体で管理運営するのではなく、入居者およびその他の出資者が自律的に、全面的な運営に関与できるのが特徴です。

公式サイト: https://delicious-rain-39d.notion.site/Roopt-DAO-Wiki-af4c739d107941f2adffd7d372a6f287
Twitter: @roopt_dao

自己紹介

上井

皆さんこんにちは。ガイアックスのDAO事業部にて、Discordの運用などを 手掛けている上井と申します。
本日はRoopt神楽坂DAOの 三好さんにお越しいただいて、Discordの運用の方法について、色々とお聞きしていければ と思っています。
三好さんでは簡単に 自己紹介いただけると幸いです。

三好

はい、よろしくお願いします。
株式会社巻組の三好と申します。
巻組というのは宮城県石巻市で生まれた、空き家とかをシェアハウスなどに、再活用しているような会社ですが、その巻組のスタッフとして働いています。
で、巻組では今年の6月末に プレスリリースを行いまして、Roopt神楽坂DAOという、DAO型シェアハウスの プロジェクトを発足させまして、で、それのDAOメンバーの 一員としてでも活動しております。
本日はどうぞよろしくお願いします。

上井

よろしくお願いいたします。

RooptDAOのディスコードの役割の確認

上井

では、次にRoopt神楽坂DAOについて、簡単に私の方からご説明させていただくと、まずは一言で申し上げますと、DAO型の組織が運用する、シェアハウスという形になっています。
で、シェアハウスを住民自らが運営していくという スタイルをとっているのですが、例えば内覧の案内だったり、運営業務というのも、入居者の方が行ったりとか、あとは行った人に対して、トークン、リワードが付与される というDAO型の組織。
意思決定の系統も完全にDAO化していて、例えば直近だと 僕が見ている中では、スマートロックの導入とかもSnapshotで、投票で決まっているような、事例があったかなと思います。
以上が簡単なRoopt神楽坂DAOの、僕からのご紹介ですけれども、三好さん何か補足などございますか?

三好

上井さんがおっしゃった通りですが、築60年の物件をリノベーションしまして、それを一つの拠点として、多種多様な人が集うような場所になりつつある、コミュニティになりつつあるような、そういう場所なのかなぁ、そういうコミュニティなのかなと思っています。

上井

はい、ありがとうございます。
そんなRoopt神楽坂DAOですけれども、入居者とか入居検討中の方の コミュニケーションが、主にDiscordで行われています。
プロジェクト推進型のDiscordとしては、一つのロールモデルになりつつある のではないかなと私は思っていますが、今回は特にこのDiscordの運用について、詳しい三好さんに色々と ご質問させていただければと思っています。
三好さんよろしくお願いします。

三好

よろしくお願いします。

RooptDAOのディスコード運用で注力しているポイント

上井

まず、ざっくり すごくオープンな質問で恐縮なのですが、Discordの運用に関して 三好さんが注力していること、ご教授していただきたいと思っていますが、こちらはいかがですか?

三好

はい、私もそのDiscordの運用 というかメンバーとして、色々発言をしている一人に過ぎないですが、私はそのDiscordのコミュニケーション中で、気をつけている事としては、3点ぐらいあるかなと思っていまして、一つは会話のキャッチボールというところですね。
やっぱりテキストベースで 文章が流れてしまうのですが、誰かがある発言をしたら、それに対して何らかのリアクション、それこそリアクションのコマンドでもいいですし、テキストのコメントでもいいですし、何らかの誰かが言った発言に対して、何らかのリアクションを返すってことは、まず一つ大事にしているところになります。
で、さっきお話ししたところにも関連するのですが、Discordってやっぱり良くも悪くも 情報が流れちゃうんですよね。
ですので、誰かが話したことが 上塗りされてしまって、新しく入った人たちが、前に何を話されたか わからなくなってしまうので、そこはやっぱり流してもいい情報と、固定化させる情報というのは、二つあるのかなと思ってまして、二つ目の私が注力しているポイントとしては、固定化させる情報というのは、集約させていく 集積させていくというのが、必要なのかなと感じてます。
で、それをどうするかというのが、やっぱりDiscordだけだと なかなか難しい部分もあるので、例えば今まで議論された内容を Notionにまとめたりとか、で、場合によっては 新しく入ってきた人もNotionを見れば、過去にどういうような議論が行われたか というのが、見れるようにしてるっていうところが、工夫のポイントかなと思っています。
最後ですが、Discordはテキストでのやり取りもできるのですが、ボイスチャットの機能とか、音声で会話できるような機能も 十分備わっているので、テキストだけで終わらせるのではなくて、何か打ち合わせだったりとか会議とかは、できる限りそういう ボイスチャットを使ってやるとか、テキストだけで終わらせないようにする っていうところを、気をつけてやっています。

上井

ありがとうございます。
固定化させる情報というところが、僕自身がなるほどと思ったのですけれど、これはやっぱり新しく入ってきた人とかが 参加できるように、キャッチアップできるように その状態を作っていく、みたいなそういった印象。

三好

そうですね 元々は新しく入ってきた人達が、どこを見ればいいかわからない、みたいな、そういうようなご意見を 頂いたことがあったので、そういう新しく入ってきた人のために、これが大事な情報ですよとか。
で、その中Roopt神楽坂DAOというのが、トークンをまず取得してもらって、それに投票権が紐付くみたいな、そういうような感じになっていますが、じゃあ、そもそもトークンの取得方法って どういう風なのか?とか、それを持っていると何ができるのか? とかというのが、Discord上に書いていたのですが、それをいちいち チャンネルに書いていったりすると、どのチャンネルを見ればいいかわからない とかになってしまうので、Notionにまとめてやっていた。
ですので、元々はそういう新規参入の方に、わかるようにと始めたのですが、結構、後になって振り返りをする時に、やっぱり長い間いる人も どこにいつ何が話されたかって、なかなか覚えきれないので。
そういうNotionを辿ったりもできると言うのが、結果的に二つの効果があったのかなと思います。

上井

長い間いた人でも振り返れるっていう。

三好

そうですね。
この前ちょうど忘年会もやったのですが、その忘年会でこのDAOの中で 何を議論されたかとか、今どういうようなことが起きいるのか、どれぐらい人数がいて、みたいな、そういうようなところを 自分自身で資料を作っていたのですが、それを振り返る時に、自分で作ったNotionですが、これまとめといて良かったな、みたいな、そういうことはありました。

上井

ありがとうございます。
そういったマメな工夫がすごく 実際、後になって効いてくるってことですね。

三好

そうですね そういう風には感じています。

上井

なるほど、あとは最初にいただいた リアクションするというところ、これ結構、各Discordで 運営とかに携わっている人は、意識されているところなのかな と思いつつですが、やっぱりリアクションか もしくはコメントで返信するパターンか、結構、その後の流れって 変わってきやすいかなと思うので。

三好

そうですね。

上井

スタンプだけだとなかなか続かない イメージも持っているのですが、このあたりはできるだけ 言葉を打ってもらうようにしている、みたいな。

三好

そうですね。
ですので、投げかけたりとか、結構、それが良いのか どうかってのはありますけれど、何かの意見があったとしたら、その観点ですごい 自分がいいなと思ったらコメントで、それはすごい こういうところがいいですよね、みたいな、具体的な返しをしたりとか、逆に他の観点で議論した方が いいのではないかなと思ったら、そこをコメントで打つっていう感じで、リアクションよりもコメントで 書くことの方が多いなと思います。

上井

なるほど、ありがとうございます。
こまめに返信をして 議論を盛り上げるように、まとめるように、ファシリテーターみたいな役割ですか?

三好

そうですね。
やっぱり私以外にも色々 発言されている方はいるのですが、一定そういう風な拾ったりとか広げたりとか、集約させたりとか、そういったことをやる人がいると、議論の方向性というのが、他の方から見ても わかりやすくなるのかなとは思っています。

上井

なるほど、ありがとうございます。
最後三つ目のポイントとしていただいた、ボイスチャットとかを使って 議論していくっていう形をいただいたのですが、このあたりもうちょっと具体的に言うと、週何回とかって決まっていたりとか、もしくはそのプロジェクトごとに、ちょっと今からやりませんか みたいな感じでランダムに始まるのか。
どういった風に 運用されているかってありますか?

三好

私が今所属している Roopt神楽坂DAOにおいては、どちらかというとトピックスですね。
こういうことについて 議論しましょうねとなった時には、テキストだけでやり取りではなくて 時間を決めて、この時に集まりましょうね というのが多いですね。

上井

なるほど。

三好

ですので、そもそも Roopt神楽坂DAOっていうDAOを、もっと多くの人に知ってもらうために、どういう風に発信していけばいいか みたいな議論をしたりとか、あとDAOのツールという、今は使ってるツールって本当に、既存の世の中に出回っているツールしか 使ってないのですが、もっとこのDAO独自のツールを、開発した方が良いのではないか、みたいな、提案をしてくださる方がいたので、じゃあ、そのツール開発に興味がある人を、この時間に集まって議論しませんか?
みたいな調子でやると言うのが、今までやってきた内容になります。

上井

なるほど、ありがとうございました。
トピックスごとに出来るだけテキストではなく、VCで集まるだったりとか、オンラインのweb会議で集まる みたいな工夫をされている。

三好

そうですね。
やっぱりいろんな方本当に Roopt神楽坂DAOって、建物自体は神楽坂にありますが、私自身今、宮城県石巻市にいますし、他のDAOのメンバーの中でも、東京以外に住んでらっしゃる方もいるので、じゃあ、そういう方の意見を拾ったりとか、顔が見える関係にするためには、テキストだけではなくて、面と向かって話すような機能を活用した方が、話が進むのかなとは思っています。

上井

ありがとうございます。
すごく僕自身勉強になりました。

Q&A

上井

ここからQ&Aという形で、ちょっと僕が事前に、こういったところを聞きたいということを 用意させて頂いたので、三好さんに ぶつけていきたいと思っています。
まず大前提ですけれど、先ほどおっしゃっていただいたように 議論がすごく活発化で、活性化していて、それをNotionでまとめたりとか、VCで話したり というところがあると思いますが、そもそも参加者さんが すごく積極的でないと、そういう議論って巻き起こらなくないか と思うところがあって、Roopt神楽坂DAO、すごく参加者さんが 積極的になっている状態が、結構、熱が高い状態が 続いている感じだと思うのですが、この理由というか なぜなのかというところを、教えていただけると嬉しいのですが どうでしょう?

三好

ありがとうございます。
私としてはまだ まだまだなと思っているので、もっと多くの人に活発に 意見が出て欲しいなとは思っているのですが、現状確かに多くの意見を 言ってくれる人っていうのは、コアメンバーみたいなのが 出来つつあるなというのはあって、一部の本当、1人だけが 発言してるとかではなくて、少なくともそういうコアメンバーは 発言してくれる、みたいな、そういう状況が生まれつつあるのは 良いのかなと思います。
元々は株式会社巻組、私たちの会社が DAO型シェアハウスのプロジェクトをやるぞとなって、始めは皆さん様子見だったので、どうすればいいかというのは 分からない状態からスタートしているので、やっぱりコメントを書いたりする量も、私が多くなったり ということもあったのですが、最近は自分から手を上げて、このコミュニティを もっと活性化させたいから、コミュニティモデレーター やりたいです、みたいな、そういう風におっしゃってくれる方も 出てきたりしていて、だから、そういう人達だったりとか、そうではなくて 入居者の方だったりとかが、色々意見を言ってくれていると言うのは、生まれつつあるのはすごい良い、私としても嬉しいし、良い傾向なのかなとは感じてはいます。
ただ何故 そういう風に起きるのかなという風に、私なりなのですが考えた時に、さっきのテキストだけで終わらせない、というところが 一番大きいのかなと思ってまして、Roopt神楽坂DAO っていうものがやっぱり不動産、シェアハウスを中心としたDAOなので、集う場所がある と言うのは一つあるのですが、そのオフラインだけの繋がりではなくて、先ほどお話ししたような、ボイスチャットを使って会議をしたりとか、ですので、やっぱり 一回顔を見える関係性になって、一度そういう風に議論をすると、そういう風に 会議に参加してくれた人とかというのが、テキストでもっと活発に 発言してくれる、みたいな、そういう循環が生まれるのかな とは感じてます。
で、まずその会議に 参加してもらうというのが、一つハードル高いのですが、その会議に入ってもらう時には、本当にちょっとした コメントをしてくれる人でも、是非一緒にやりましょうよ、みたいな、呼びかけをしていくっていう 地道な作業は必要なのかもなしれませんが、それで会議に一回出てもらって、その後、その人達が自分達で テキストでコメントしてくるようになるみたいな、そういう循環が生まれているのかなと思います。

上井

なるほど、ありがとうございます。
じゃあ、最初の会議は 地道にお声がけしていてもらって、一度顔見せることで やっぱり安心感が生まれて、そこから熱量が高くなるような いい傾向が、良いループに入っていくみたいな形に。

三好

そうですね やっぱりテキストだけだと、それぞれDiscordを見る時間が まちまちだったりするので、自分が発言したことを 一生懸命誰か拾う人がいたとしても、時間差が生まれたりすると、コミュニケーションって ちょっと止まるのですよね。
ただこういう 打ち合わせとかお話もそうですが、一度顔は合わせなくても、別にカメラを オフにしても良いかもしれませんが、言葉のやり取りをした相手だと思うと、だいぶそこの自分の意見の言いやすさは 変わってくるのかなと思います。

上井

なるほど、ありがとうございます。
次ですけれど、具体的にこういった施策が、すごくワークしました という事例があれば、いただきたいと思っていますが、先ほどおっしゃっていただいたVC、ボイスチャットとかが すごく効果があったっていうのは、今聞いている中で もし他に何か、これが具体的にありましたと いうのがあれば、いただければと思いますが いかがでしょうか?

三好

ボイスチャットのところでいうと、繰り返しになりますが、どういう風に発信していけば良いか みたいなところを、編集会議みたいのを立ち上げてやると いうのがありましたが、それ以外でDiscord上でやっぱり やるってなった時には、カテゴリーごとの チャンネルみたいなのを作って、で、このチャンネルというのは、どういうことを議論するのかというのを 見えるようにするというのが、発言のしやすさというところでは、変わってくるのかなとは思っています。
雑談チャンネルみたいな 何でも話せるようなものは作りつつ、ただ、特に 議論したいような内容があれば、それはそれ専用の チャンネルを作る、みたいな。
そういうようなことで今は 切り分けをしているって感じです。
特にSnapshopというツールを使って 投票するのですが、そのSnapshopで議論する場合は、この議論のチャンネルを 使いましょうね、みたいな。
そういうことをやって 運用しているっていう感じです。

上井

Discordいつも 拝見させていただいているのですが、雑談のカテゴリの中でも、雑談のテーマがとても多いですね。

三好

はい、それはちょっと 反省点でもあるので、ちょっと今改善中ではありますが、雑談チャンネル必須だな とは思っていて、ただ、元々最初はカテゴリーごとの チャンネルを作っていたのですが、例えば、シェアハウスの話なので、ハウスルールのチャンネル、ハウスルールを議論する チャンネルだったりとか、ご飯について議論するチャンネル みたいな感じで、カテゴリーごとのチャンネルを 作ってやっていたのですが、なかなか会話が 分散しすぎてしまうので、ですので、そういう雑談系に関しては、一つの雑談チャンネル みたいなのを作って、やった方がいいのかな と思ったのですが、最近はDiscordにもフォーラム、フォーラム機能というのができて、掲示板みたいな感じで、で、やっぱりチャンネルの中で トピックスがまとまってきたら、スレッドを使ってやり取りする、みたいなこともやっていたのですが、スレッドは結構視認性が低くて、見逃したりすることも 結構、多かったのですが、フォーラム機能だと 掲示板のトップページ見ると、どういうトピックスが あるかが見えるので、チャンネルが乱立することなく そこを見れば、雑談の中でもどういうトピックスが あるのかというのか見えるので、結構いいなと思って 最近使い始めたという感じです。

上井

盛り上がってない チャンネルがあると、それはそれでちょっと悪影響みたいな。

三好

そうですね、はい。
本当に最初はカテゴリーごとに 大量に作ったのですが、全然発言されてない チャンネルとかもできると、1ヶ月前の話題で 終わってたりとかすると、それは新しく入ってきた人から見ると、なんだこのチャンネルはと なると思いますし、そのチャンネルを運営していた側というか、そのチャンネルを作った側からすると、一応ユーザーというか メンバーの方のコメントが残っているので、むやみに消すのも忍びないと いうのがあって残している。
表示、非表示は変えられるので、そういうところは非表示にして、見せないようにしつつ、アーカイブとして残しておく、みたいな、そういう感じにはしてますけれど、やっぱり雑談はいるのですが、視認性を高めるために フォーラム機能とか、そういうのを使った方が 良いのかなとは思います。

上井

確かにフォーラム機能を 拝見したのですが、すごく便利そうだなと思いましたし、気軽に使えますよね チャンネルと違って。

三好

そうですね。

上井

次にですが、今現状で 一番動いているチャンネルとか、このチャンネルはどのDiscordだとしても 必須だよね、みたいなところがあれば、もちろん雑談とかもそうだと思いますが、いただければと思ったのですが いかがですか?

三好

すいません 先に話してしまったのですが、雑談チャンネルが一番 必要だと思っています。
あとはその雑談の中で どう視認性を高めるか?
で、その雑談の中で、雑談のハードルを できる限り下げるというのは、重要なのかなと思うのですね。
どこに発言したらいいか 分からないという風になって、何も言わないことが 一番マイナスだと思うので、今まであまり発言したことない人も、そういう発言しやすいようなチャンネル、何でも話してもいいですよ、ここは。
で、そこで議論が起きてきたら フォーラム機能を使って、一つにまとめるとか そういうのも良いと思いますが、まず誰でも発言することができる、そういうハードルが 低いチャンネルというのは、あった方が良いのかなとは思います。

上井

なるほど、自己紹介してきた方 新しく入ってきた方が、その後、熱量を下げずに 次に繋げるというところ、結構ここを難しく感じてらっしゃる方が 多いかなと思いますが、以前、Roopt神楽坂DAOさんの場合は、議論が常に起こっている状態を 作っている、みたいな形で、おっしゃっていたと思いますが、この辺りは工夫されていること いただけると嬉しいですが、どうですか?

三好

新しく入ってきた方にも、自己紹介をしてくださいと 周知しているのですが、なかなか自己紹介をまずしてくれる人と してくれない人というのがあって、まちまちなのですよね。
自己紹介はしてもらいたいのですが、自己紹介をしないと参加できない考えも 良くないなと最近は思っていて、ですので、自己紹介してくれた人に、ダイレクトメッセージというか、参加してくれてありがとうございます みたいなことを個別で送って、色々発言してくださいね みたいなことを言うこともありましたが、特に私達のDAOだと入ってくる人 誰でもオープンにしているので、特に発言をすることを 目指してないと言うか、見るだけの人とかもいたりするので、逆にそれは非効率だなと思っています。
スタートに自己紹介してくれる人も してくれない人もいますが、あまりそこは 一つの通過儀礼的にやってもらって、リアクションしたりとかはするのですが、そこで誰にでもそこに対して 返すというよりは、そこから何か気になるトピックスがあったら 返すこともありますが、他の雑談のところに誘導するというか、こういうところで 話していることがあったら、それに触れてもらう機会を増やす。
ですので、そういうオフラインだったり オンラインのイベントを増やすことが、重要なのかなと思っています。

上井

なるほど、確かに。
新しく入ってきた人こそ、オフラインのところに まず行ってもらう、みたいな方が、逆にハードル下がって 良いのかもしれないですね。

三好

そうですね やっぱり個別に聞かないと、わからないところも あったりすると思うので、単純にDiscordに入っただけではなくて、興味関心の度合いが高い人に関しては、より時間を割いて話をしたり ということはしています。
このRoopt神楽坂DAOに 特有な話かもしれないですが、入居者っていうのが Discordに入った中の人でも、トークンを持っている人というのが また分かれてくるのですが、そのトークンを持っている人というのは、関心度合いが相当高い方になるので、そういう方に関しては、私は個別にそもそもの 背景提案とかも説明して、こういうものなのですよとか、こういうコンセプトでやってるんですよ みたいなことは、現状は説明させて 頂いているって感じです。
逆に言えばそういうトークンの保有に あまり興味のない人に関しては、ちょっと今は特に個別には やってないって感じです。
その二つで分けている というようなそんな感じです。

上井

はい、ありがとうございます。
では、最後の質問ですが、Discordの拡張機能やBOTは色々あると思いますが、今まで運用していく中で、これは使って良かった というツールだったり、これ逆に要らなかったな みたいなのがあれば、いただければと思いますが どうですか?

三好

MEE6でしょうか。
そこのロールを自動で付けたりする リアクションロールの機能がありますが、それは対応しています。
一番最初に注意事項だったり、コメントをする際の注意事項とかを書いて、ちゃんと納得頂けた方に チェックを入れてもらうと、全てのチャンネルが 見えるようになる、みたいな。
そういうところは良いなと。
あとはMEE6の機能でコメントをすると、その回数に応じた レベルがついたりするのですね。
だから誰がどれぐらい発言しているか とかが見えるので、補助的な機能としては色々 面白いのが揃ってるなと思って、今MEE6はよく使ってます。

Collablandという そのトークンと紐付けるツールも入れましたが、あれに関しては良し悪しだなと ちょっと思っていて、一番最初から DAOを始めますよってタイミングから、CollabLand入れている状態で スタートできたら一番理想だと思いますが、一番最初はそのトークンを持っている人を 手動でロールつけていて、途中でそのCollabLandを導入して これやってくださいとなった時に、そのCollabLandのトークンを 持っていることで、見える範囲が多いか少ないかによって、活用度合いが変わってくるのかな と思ってまして、それはどういうことかというと、トークンを紐付けないと 全部のチャンネルが見えなくなりますよとか、紐付けを行わないと そもそも何も見えませんよとか、そういうような Discordの作りにするのであれば、みんなそれやらないと見れないので やるんですが、例えばトークンの保有者だけ 個別のチャンネルがあるので、それやってくださいねって言うと、他のチャンネルは見えちゃうので、それやらなくても普通に 他のチャンネルで会話したりして、紐付けをやってくれなかったりするケースが 結構起きてしまったので、ですので、そのCollabLandも すごく便利ですが、それはやらないと見られるチャンネルが 本当に制限されているとか、本当に紐付けが 必須の条件になっているものこそ、効果を発揮するのかなと思います。

上井

確かにそうですね 別に投票できるしいいよ、みたいな感じで。

三好

そうなんですよ、結局本当はそのトークン保有者にだけ 見せたい情報があるので、こうやってチャンネル作ってるのですが、別にそれが見えなくても、他のチャンネルは見えているし 投票もできるので、あまり紐付けをしなくても できちゃうって状態になると、結果持っているのに、そのトークン保有者のロールが付いてない みたいな状況になったりするので、そこをどういう風に やればいいのかというのが、なかなか上手く今のところ 出来ていないなというところです。

上井

なるほど、そこは難しいですよね。
雑談とか議論は 多くの人が来れば来るほど、盛り上がるというところがあるので、そこすら限定しちゃうと 結構それはそれで、

三好

そうなんですよ ハードルがまた高まったりするので。
と言うところでやっぱり すごい便利なのだけど、あれはやっぱり本当に必須、これを見ないと、しないと できないような会員制コミュニティとか、そういうものだとより効果を 発揮するのだろうな、みたいな、まだ生かしきれてないなという。

上井

なるほど、ありがとうございます。
僕の方からは聞きたいことが聞けて 満足ではあるのですが、三好さんの中で 喋り足りないことがあれば。

三好

いや全然もう、一つの例だと 思っていただければと思いますので、ありがとうございました。

上井

三好さん、本日はありがとうございました。

 
上井

ガイアックスではDAOコミュニティのDiscordのコンサルティングも行っております。
コミュニティの更なる拡大を図るためには、Discordの機能や拡張性を理解した上で、ユーザーの体験を最適化するよう実装する必要があります。この点を理解せずに始めると、コミュニティの熱量の低下を招くだけではなく、セキュリティトラブルなどの重大な問題に繋がりかねません。
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高校在学中よりフィリピンの現地NPOとスタディーツアーの企画販売から現地添乗員を担う。大学在学時より株式会社ガイアックスにて訪日旅行者向けツアーガイドのプラットフォームの運営やイベントショー事業の責任者を担う。2022年よりクリプトに将来性を感じ、web3特化シェアオフィス「CryptoBase」をオープン。ReFi事業を立ち上げ中。

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