DAOコンサルティング 適切なツールの選択と活用 – DAO作成ツールのAragonを解説

ガイアックスのそんと申します。
本日はDAO作成ツールのAragonについて、解説をしていきます。

流れはこのようになっています。
Aragonのサービス概要から利用のメリット、また、導入に対する懸念点、その他、利用事例についても説明していきます。

　本題に入る前に ガイアックスが提供する、DAOコンサルティングサービス について説明します。
DAOコンサルティングサービスでは、DAOのコンサルティングの他に、DAOの研修のプログラムも 用意しております。

コンサルティングでは企画 戦略立案といったところから、運用実行改善のところまで、一気通貫でのサポートが 特徴になっています。
DAO組成に関して 些細なことでも構いません。
何かご相談などありましたら、概要欄から詳細が確認できますので、是非、アクセスしてみてください。
それでは本日の本題である、Aragonの解説に 入っていきたいと思います。

最初にDAO組成において よくある事態について説明をします。
DAOコンサルティングサービスで よくいただく相談として、DAO組成に対してどんなツールを 導入して良いか分からない、といったような声をよくいただきます。
たくさんのご懸念点があったり、ツール自体も豊富ですので、導入するツールを決められなかったり、ツールの最適解が分からない、といった相談をよくいただきます、そこで本日はDAOに導入される ツールの中でも、よく使われているAragonという ツールについて解説をしていきます。

このAragonですが、主にAragon Governと Aragon Clientの2つに分けられます。
今回はより一般的なAragon Clientについて、解説をしていきたいと思います。
Aragon Clientというものは、組織がEthereumブロックチェーン上で、DAOを作成・管理できるサービスのことで、機能としてはトークンの作成、配布から、投票、資金管理といったことまでが可能です。
そもそもEthereumブロックチェーン というところですが、Ethereumというものは、ブロックチェーンに スマートコントラクトという、人の手を介さずにも契約内容を、自動で実行してくれる 仕組みを組み込んだ、分散管理型のプラットフォームのことを指します。
Aragonはそこで使用することができる ツールです。

ここから機能の詳細 について説明をしていきます。
Aragonの機能として DAOの作成をすることができます。
Aragonにはいくつかのテンプレートが備わっていて、DAO作成の目的によって テンプレートを選択します。
また、テンプレートを選択した後は、DAOの名称であったり 投票であったり、ガバナンストークンの設定を行います。

次にトークンの 配布について説明をします。
トークンはこの画面にあるような、ダッシュボードで確認をすることができます。
トークンホルダの一覧を確認できたり、また、トークンの総供給量などの 情報を閲覧することができます。
もちろん、ここから トークンの配布も可能です。

次に資金管理についてです。
資金管理についても、このようなダッシュボードで 管理をすることができます。
DAOが保有する資金の残高であったり、過去の送金についての履歴を 確認することができます。
取引が全て記録されるため、透明性が高いシステムになっています。
ここまでがざっくりとした Aragonの機能になりますが、利用のメリットについても 解説していきます。

メリットとしては主に3つ挙げられます。
1つ目は透明性のある意思決定が 可能になるという点です。
代表者や運営者などリーダーのような 存在が必要なくなるため、既存の組織よりも関係者にとって、公平な組織運営が可能になる といえるでしょう。
これにより決議の不正が困難になる ような仕組みができています。
2つ目のメリットは、決議を通した資金管理ができる点です。
DAOの場合、組織の資金を出す際は、組織の意思決定が不可欠になります。
この出金には意思決定が必要という、この仕組みが既存の組織で よく問題になっている、不透明な資金の流れというものが、防止しやすいような仕組みになっています。
3つ目はブロックチェーンによって、裏打ちされた組織組成が 可能になるといった点です。
通常の株式会社で起こっている ような手続きであったり、株主名簿というものが必要なくなるため、議決権の行使というものが透明化され、決議の信頼性が高くなります。
以上3つがAragonを使うメリット といえるでしょう。
一方、懸念点も2つほどあります。

Aragonを導入する際の懸念点ですが、コストの面とリテラシーの面で それぞれ挙げられます。
まず、コストの面ですが、何をするにもガス代がかかる点が 挙げられます。
投票を1つにしてもそうですし、弊社のメンバーのエピソードで、初期設定で5,000円ほどかかった、というようなエピソードがありますが、そういった形で色んな機能の導入だったり、色んなことをするにあたって、ひとつひとつコストがかかる といったところが、Aragonの特徴の1つになっています。
また、2つ目として、リテラシーについて 挙げさせていただいております。
ここまでの流れで分かるように、ブロックチェーン技術自体が 難しいものというのもありますが、参加者1人1人のリテラシーが必須である、ということが言えるでしょう。
最後にAragonの利用事例について 解説をしていきます。

ここでは Aragonの導入事例として、Decentralandの事例を 挙げさせていただきます。
Decentralandというものは、歴史のあるメタバース構想の、ブロックチェーンプロジェクト のことを指します。
ここにいるユーザーは、Decentraland内で創設される施設などの、利用者として楽しむことができる他、これ自体がメタバースの サービスになっていますので、その仮想空間内で展開される ゲームなどをすることができます。
このサービス DecentralandのDAOには、スマートコントラクトに Aragonが使用されています。
スマートコントラクトについては 先ほど説明しましたが、人の手を介さずにも契約内容を、自動で実行してくれる 仕組みのことを指します。
ここでDAOの参画に際して 仕組みが自動化されているので、誰でも参加しやすいような 仕組みが生まれています。
ただ、先ほどコストの話もありましたが、提案だったり投票の管理には、Snapshotというツールが 別途使用されています。
ここではDecentralandの事例を 出しましたが、Aragonで立ち上げられたDAOの数は、既に1,700以上 という風にいわれています。
また、9億ドル以上の資産が 保管されているとも言われており、かなり導入されている ということが分かると思います。

一方でAragonを導入しなければ DAOが組成できないのかというと、そんなことはなくて、Aragonを使わずに DAO組成をしている事例もあります。

これはガイアックスでコンサルティングを行った、事例の1つでもありますが、Roopt DAOという日本初の DAO型シェアハウスの事例を紹介します。
そもそもRoopt DAOというものですが、こちらはシェアハウスに対して DAOを入れておりまして、物件をオーナーが単体で 管理するという、従来のシェアハウスの形ではなくて、入居者だったり、出資をしている方が、自律的に全面的な運営に 関与できるのが特徴となっています。
この事例では Aragonを導入しておりません。
コミュニケーションツールとしては、Discordを用いていますし、提案、投票はSnapshot、また、ウォレットとしては Metamaskを使用しています。
トークンの発行にも OpenSeaを使っておりますので、よりDAOに対して一般的に 使われているものであったり、web3やブロックチェーンについて 馴染みがない人でも、使いやすい、導入しやすい ようなツールを活用して、このDAOは組成されています。
また、こういった一般的なツールを用いるのは、ガイアックスのDAOコンサルティングサービスの 特徴でもありますので、導入に対して ハードルの高さを感じている方、是非、ガイアックスの コンサルティングサービスに、ご相談いただければと思います。
ここまでAragonの概要 メリット、デメリット、また利用の導入事例だったり、利用をせずにDAO組成をしている事例、について紹介をしてきました。

このように このチャンネルでは、DAO組成時の課題と解決策、また、事例紹介であったり、Discordを用いた コミュニティ運営について、解説をしています。
チャンネル登録 高評価の程よろしくお願いいたします。

そして 最初にも説明しましたが、ガイアックスではDAOやDiscordの、コンサルティングをしております。
もしコミュニティ運営に対して 不安を抱えている方や、DAOを組成したいけれど なかなかチャレンジできない、という方がいらっしゃいましたら、概要欄の方から無料相談、資料のプレゼントも行なっておりますので、是非、詳細ページをご覧ください。
以上で今回のテーマである、DAO作成ツールの Aragonの解説を終了いたします。
ご視聴ありがとうございました。