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  • 更新日: 2023年7月10日

分散型自律組織(DAO)は、組織運営を管理する中央集権型の組織構造に依存しない新しいタイプの組織です。DAOのインセンティブ設計は、DAOが自走するために不可欠です。適切なインセンティブがあると、DAOのメンバーはDAOの成功に貢献するように動機付けられます。適切なインセンティブを設計するためには、DAOの目標と、メンバーに達成してほしい行動を理解することが重要です。この動画では、DAOのインセンティブ設計と運用について説明します。DAOが自走するために必要なインセンティブと運用プロセスについて説明します。また、DAOのインセンティブ設計と運用のベストプラクティスについても説明します。

上井登志之

web3事業本部 Discord運用マスター
Discordを用いたDAO組織の運用や、Discord運用ノウハウの発信活動を行っている。また個人では、都内国立大学獣医学科在学中に学生起業し、学生向け採用メディアや採用イベントの運営、学習塾の運営、WEB制作受託などを行う。

DAOコンサルについて

上井

こんにちは、ガイアックスのDAOコンサルティングのディレクションをしている上井と申します。
今日は、DAO組織のインセンティブ設計と運用についてお話させていただきます。最近、私が関わっているクライアントさんや研修のクライアントさんを含めて、結構、課題になっているケースが多いです。
質問をいただくこともありますので、このあたりを解説できればと思って、1本の動画にまとめました。

この動画ですが、そもそもDAOって何?みたいな方でも、ある程度は理解できるように作っておりますので、ぜひ、初心者の方もぜひ最後までご覧いただければと思っています。

ただ、特にこの動画の対象になっているのは、すでにDAO組織を運用していて、メンバーの自発的な貢献活動をもっと活性化したいけれど、その辺りのインセンティブ設計や貢献度の可視化といった課題がある方々です。ですので、ぜひ、その方々は最後までご覧いただければと思います。

上井

目次になりますが、まずは弊社のサービスを 説明させていただいた上で、よくいただくご相談 というところを解説します。
その後、DAO組織はというところ、本当にサラっと解説します。
その後インセンティブ設計 具体的な事例と、解説させて頂く流れで進めていきます。

上井

まず弊社のサービスについて 解説させていただきますと、弊社はDAOの組成のコンサルティング、あるいは研修を行っております。
これは簡単にいうと、企業様、自治体様が 新しくDAO組織、コミュニティを、立ち上げたいとなった時の企画から運用、自走までの状態までを、6ヶ月間ぐらいで作っていきますというコンサルティングです。

上井

具体的にいうとこんな形で、最初の1ヶ月目ぐらいで企画戦略立案、そこから組成、構築というところを、3ヶ月を目処に作っていって、その後、ここが一番大切ですが、3ヶ月ぐらいかけて、コミュニティが醸成されていく、というところまでを、サポートしていく流れです。
もちろんDAO組織として成り立つように、インフラの整備もさせていただきます。
もし気になった方は 概要欄から詳細をご覧下さい。

よくいただく相談

上井

では、早速本題です。
よくあるご相談というところで、僕自身も10件以上のDAOの組成に 立ち会ってきましたし、ガイアックスのDAOコンサルメンバーでいうと、もっとたくさんありますが、やっぱり、ここのインセンティブ設計は、かなり迷っていらっしゃる方多いです。
メンバーが自走する状態を 作ることができていない。
あとは、魅力的なインセンティブの 設計ができていない。
貢献度の把握、管理ですね。
見える化ができていないという、この3つはよくいただくご質問 ではないかなと思ってます。
これを細かく見ていくと、1個目、2個目については 結構同じなんですね。
そもそもインセンティブの設計が 魅力的ではないから、動きたいと思えないというところ。
あと、インセンティブの設計が魅力的でも、それがうまく見える状態になっていないから、動き方が分からない。
具体的にどうすれば、このインセンティブが得られるのというのが、よく分からないから、メンバーが自走できないという、この3つからという感じです。
これを解決する為の手段を、この動画としてお伝えしていきたいという形です。

上井

この動画を見た後、タスクの実行管理というのを 仕組み化できるようになります。
自走できるDAO組織の作り方が 分かるようになります。
最後、魅力的なインセンティブ設計が できるようになります。
というところで、今のあなたの持っているDAOを、さらに進めるためには、必要な情報がまとまっているかな と思っていますので、最後までご覧ください。

DAO組織とは

上井

では、次、DAO組織とはというところを、本当に初心者の方向けに簡単に解説しますと、DAOというのは、中央にシステムがいる 分散的な組織という形で、考えていただくと良いかなと思います。
よく最近流行りの ティール組織とかあると思いますが、結構近いと思っていただいて結構です。
ただ、元々はDAOというのは、web3のテクノロジー的な用語ですので、中央にシステムがあって、スマートコントラクトといいますが、超頭が良いシステムみたいなのがあって、人が何かこういう動きをしたら、こういうインセンティブを返すと、こういうのがもう全部 決まっているという形です。
という風になっている。
こういう組織をDAOというわけです。
簡単にいうと、この中央のシステムは、書き換えが不可能なので、このシステムがまともであれば、頑張れば頑張るほどリターンが得られる。
それはみんな平等みたいな形で、故にみんな自発的に、自分が貢献できる箇所を探して、そこで貢献活動をする、という形で動くというのが、もちろん理想的ではありますが、なかなか、そうは上手くはいかないですが、これがDAOの形のビジョンです。

上井

具体的に弊社で 実装した事例でいうと、弊社のガイアックスで入社式をDAO組織が、運営する、企画、開催するということを、今年2023年やりました、この図は概要図ですが、メンバーがおります。
これは新卒メンバーを含めたメンバーです。
これがDiscordにパッと入る。
ここで議論、提案が行われ、例えば今年でいうとウェルカムスピーチです。
入ってきた新卒に向かって頑張れよとか、こういうスピーチをする人、これも投票で決まります。
この投票で決まった人に対して、次、タスクを実行しますが、これは、例えばその人にアポを取って、この日スピーチしていただくことになるので、ちょっと準備してください みたいな形で、振り分ける係だったり、こういうタスクがDAOメンバーにはある。
こういう貢献活動をしてくれた人、投票だったり、こういう声かけとかのタスクを、実行してくれた人にはGRという、トークンが付与される。
このトークンがガイアックスの サービスの利用券だったり、と交換できる。
こんな形で運用されております。
そんな流れです。
なんとなく初心者の方も、DAOってそういうことか みたいな感じで、この図を見ると分かりやすいかなと思って、ご紹介させていただきました。

インセンティブ設計

上井

この中でインセンティブは どこですか?というと、ここですね。
GRトークンが付与されます。
これはトークン・インセンティブ と言われていますが、このトークンが どう使えるのか?というと、今回の場合はここです。
このトークンを何かその人にとって、メリットがある商品、サービス 商材と交換できるという形です。
ここが魅力的であればあるほど、やっぱり頑張りたいという風に思える、というのは当然かなと思います。
どんな景品と交換できたかというと

上井

この入社式DAOでいうと こんな感じです。
例えば2GR、600円相当あると ドリップパックだったり、13GRだと明太子の食べ比べセットとか、こんな感じで交換できる というのがあります。
すごく魅力的ですよね。
これが具体的な弊社で実装した、DAOでのインセンティブ設計です。
これは本当に各DAOによって違いますが、重要なのは その内部のリソースを用いて、こんな形で魅力的なインセンティブを用意する、という形かなと思います

上井

インセンティブに なり得るもの、大きく分けて3種類あると認識しています。
まず1つ目が経済的なインセンティブ。
これは二種類あります、この中に。
まず1つが、このトークンを何かと交換できる。
さっきみたいな感じです。
ドリップバックと交換できるとか、そういうのが経済的な インセンティブの1つです。
もう1つ、実はあります。
さっきの図でいうと、これGR自体がインセンティブに なることが実は結構あって、これが例えば、どんどん 盛り上がっていくじゃないですか。
そうすると、例えばですが、このGRが最初1GR=100円ぐらいで 取引されているのが、200円、300円と上がっていく 可能性もあります。
ですので、初期に100円で このGRを手に入れた人というのは、後々換金すると得をすることになるわけです。
故にこのGRを持つ、このGRの数自体が 結構インセンティブになる。
GRの価値が上がっていくので、経済的インセンティブになる、ということも考えられます。
ただ、今回は社内で行ったDAOなので、ちょっとその可能性は低いですが、通常の新規事業で大量に人が入ってきて、インセンティブ設計が魅力的というDAOだと、ここはとてもあり得る話かなと思っています。
2つ目です。
非経済的インセンティブ というところです。
これは簡単にいうと、さっきの投票できる権利のことです。
このDAOの意思決定プロセスに 関与できます。
あとはものによっては 新機能の早期のアクセス権とか、こういう権利というのが、非経済的なインセンティブに なり得るという形です。
最後の3つ目は、社会的インセンティブというところで、帰属意識が得られます。
コミュニティに参加できます ということです。
この3つがやっぱり インセンティブになり得るものの、代表的な3つかなというところで、自分が組成しているDAOが、どういったインセンティブを 持っているのかというのは、ここで整理できるのでは ないかと思います。
やっぱりここが一番考えやすいですし、どのDAOもここはメインで 書かれていることが多いですが、実はこっちも結構捨てたものではない というところです。
例えばここに入っているメンバーは、とても優秀だったり、そこで新しい繋がりが 得られますみたいなものも、十分、インセンティブになり得ます。

インセンティブ管理

上井

次に管理の部分です。
インセンティブの管理というか、DAOのメンバーの貢献度の管理 というところになります。
で、これが結構難しくて、いや、本来はインセンティブ、貢献度の管理というのは全て、DAOというのは中央に システムがいるので、このシステムが管理するべきです。
スマートコントラクトといわれる、ここが管理するべきですが、正直これを機能を開発して 実装するというのは、結構難しいですし、費用もかかりますし 時間もかかります。
ですので、スモールで新規事業で、何か始めましょうという時に、ここまでは正直難しい場合が、ほとんどではないかと思ってます。
となった時に、どのように 管理していくのかというのを、ちょっとお見せできればと思っています。
まずはインセンティブ設計。
さっきと同じようにやります。
これがそもそも魅力的でないと、動く人は絶対いないので、ここは練りに練ってください。
そして、そこから貢献活動を促す。
これは弊社で行った Discordの文面の例ですが、こんな感じで貢献して、こういう風に報告してくださいというのを、明確にするわけです。
もちろんこのタスクの ブレイクダウンというのは、初期の方は誰もやってくれないので、旗振り役をやる方が良いと思います。
その後、貢献度を可視化するというところで、取りまとめ役みたいなのを1人おいて、この報告フォーマットを送ってくれた人を、こんな形で誰が何トークン、みたいな形でやっていく。
これはめちゃめちゃ面倒臭いですが、週1回とか月1回とか決めて やっていくと良いと思います。
で、まとまったタイミングで、結局、最後はオンチェーンです。
トークンを付与するという こんな形になります。
めちゃめちゃ面倒臭いなという風に、思ってるかもしれませんが、現状でいうと スマートコントラクトを使わない方法でいうと、本当に泥臭いですが、こんな感じになるというところです。

上井

では、これをサポートする ツールはありますか?というところで、2つご紹介したいと思っています。
まず1つがUnyteです。
これは弊社と業務提携していますが、貢献活動の集積を自動化しています。
タスクの振り分けだったり、タスクを実行した後にこんな感じで、集積というのも全部 自動化されるというツールです。
これは日本の企業なのでUXUI、とても分かりやすいというのが、メリットかなというところです。
今後は報酬の支払い機能、オンチェーンでの支払い機能というのも、実装される予定ということです。
あともう1つはとても有名で、このYouTube内でも紹介させて いただいたことがありました。
Deworkです。
Trelloを皆さん使ったことある方は、いるのではないかと思いますが、web3版Trelloのイメージです。
これはタスクをブレイクダウンをして、これを確認して承認されたら、ここに書いてある 2CBTとあると思いますが、このトークンが 振り込まれるという感じです。
というところで、この2つのツールが貢献活動の管理、可視化に利用できるものに、なるのではないかと思います。

まとめ

上井

最後まとめに移らせていただければと思います。
ここまででインセンティブ設計の 3つのカテゴリーだったり、どのようなインセンティブが 魅力的みたいな事例は、ご紹介できたかなと思っています。
あとはタスクの実行の 管理の方法というところで、ツールも交えて ご紹介できたかなと思います。
まずはやっぱり皆さん、今、DAOを立ち上げたばかり というところであれば、やっぱり最初は泥臭く、正直、誰も動かないので、普通は、どんどん声がけをして、場合によってはAMA等をやって、タスクというのを手伝ってみて、その代わりにこういう風にトークンが付くよ、みたいな形で動かしていくというのが、必要になってくるのではないかと思います。
ゆくゆくはそこが自動化 していくというのが、理想的かなというところです。
今後は多分、このツールだったり という部分も、どんどん良いものが出てくる のではないかと思いますし、先程のunyteさんとか 今、機能開発進んでいると思いますので、もっとDAOの組織のあり方というのは、スマートになっていくのでは ないかと予想してます。
最後まとめです。
このYouTubeチャンネルでは、DAO組成の事例の紹介をしたり、課題と解決策というのを、今回の動画を含めて、たくさんご紹介しています。
あとはDiscordです。
コミュニティ運営のところで ご紹介しています。
もし、いいなと思った方、高評価、チャンネル登録 よろしくお願いいたします。

上井

あとはガイアックス、DAOのコンサルティングをしています。
概要欄から無料相談60分を行っていますので、もし今組成中の方、もしくはちょっと検討してるという、企業さん、自治体さんの方いらっしゃいましたら、お気軽にご相談いただければ と思っています。
それでは本日はこちらで以上になります。
ありがとうございました。

◆DAOのコンサルティングの資料請求はこちらガイアックスでは、DAO組成コンサルティングを行っております。DAO組成を一気通貫でサポートいたします。1分程度で資料請求が可能です。 https://gaiax-blockchain.com/dao-installation

高校在学中よりフィリピンの現地NPOとスタディーツアーの企画販売から現地添乗員を担う。大学在学時より株式会社ガイアックスにて訪日旅行者向けツアーガイドのプラットフォームの運営やイベントショー事業の責任者を担う。2022年よりクリプトに将来性を感じ、web3特化シェアオフィス「CryptoBase」をオープン。ReFi事業を立ち上げ中。

DAO組成DiscordgaiaxWeb3事例紹介

ブロックチェーンを学び、新しいことをサービスを作りたい人が集まるコミュニティーを運営しています。
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