今回は世界各国の暗号通貨事情について、実際にデジタルノマドとして世界各国を飛び回っていたKoさんが解説します。各国におけるweb3の状況、通貨が不安定な国におけるステーブルコインの状況、そして世界から見た日本のユニークな立ち位置など見どころが満載です。
スピーカー:洪英高
ダイバーシーズ代表取締役
通貨不安定国向けWeb3版Patreonを開発中。ETH Online, ETC CC, Devconで累計$20000以上入賞経験あり。デジタルノマドとして世界中を暮らし回っている。
公式サイト: https://www.notion.so/Hidetaka-Ko-JP-d4b43ff09bef4467a00e59efc6edd98f
Twitter: @SoccerKinki
スピーカー:秋田谷 蘭
ガイアックス web3事業本部
ビジョンに共感し、熱意を持ったメンバーが集まり自立分散的に活動をしていくDAOの面白さに惹かれ、自ら手を挙げweb3事業本部にて活動。現在は、コンサルメンバーとして様々なDAOの組成やコミュニティ運用に携わっています。「DAO×◯◯」で人々の生活がもっと面白く豊かになるような仕組みをつくるのが直近の目標です。
訪れた国と各国の状況
皆さんこんにちは。
ガイアックスweb3事業本部の秋田谷です。
今日は世界各国のweb3暗号通貨事情について、株式会社ダイバーシーズのhidetakaさんに ご質問をさせていただきます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
株式会社ダイバーシーズの洪 英高です。
では、早速ではありますが、Hidetakaさんはデジタルノマドとして、世界各国を飛び回っていた ということですが、訪れた国のweb3の状況について、簡単に教えていただけますでしょうか?
はい、2022年は主にアメリカ3ヶ月、ヨーロッパ3ヶ月 南米3ヶ月ぐらいの感じでいました。
主にちょっとした違いはすごく感じたので、そこを共有すれば良いかなと思ってます。
アメリカは ネクスト・ムーブメントみたいな感じで、これで一発当ててやる、web3で一発当ててやる、みたいな感じをすごく感じましたね。
すごく優秀なエンジニアとか、もうお金が入っている感じの 投資家の人がたくさんいたりとかを感じた。
それは世界中、他のヨーロッパとか、南米の方のイベントに行ったとしても、結構アメリカ人は多くいて、そういう側面でもみんな面白いと 思ってるんだなとは思いましたね。
次ヨーロッパ。 で、ヨーロッパは10カ国ぐらい、ヨーロッパ中に行きましたが、アメリカとの違いで感じた意味でいうと、より分散型とかデータへの所有権、オーナーシップみたいなところへの共感値というか、いや、それはそうあるべきだよね、みたいな、そこへすごくポリシーを持っている人が、アメリカに比べて多いのではないのかなと 会った中ではすごく感じました。
印象的だった国とかでいうと、プラハとかチェコは統合で、すごく抑圧されてきたという背景もあるらしく、例えばビットコインの最初のカンファレンスは プラハで開かれたところもあって、アナーキーな人が多かったというか、ビットコインマキシの人だったりとか、プロトコル万歳というか、大体オープンソースで 分散型でないといけないみたいな、そういう人が行っていたりとか、フランスは面白かったのは、SismoやPrivy.ioとか もう1個あったと思いますが、分散型のTwitterもOrbisしてたやつとか、他ももう1個ありますが、プライバシーテック×web3みたいな、ブロックチェーンは すごくオープンな文化だけど、それだとマスアダプションしきれないから、一部をすごく秘匿化するというか プライバシー技術を使って、ブロックチェーンを使っているけれど、プライバシーも守るみたいな技術が いくつかありましたが、結構その多くがフランス発で、しかもフランスからもその人たちが メンターとして来てたりを見て、そのフランスってプライバシーみたいなのは なぜか知らないけれど、発達しているんだな みたいなところが面白かったですね。
あとはポルトガル、特にリスボンは、逆にポルトガル人はほとんどいなくて、新しく税金とかの緩和されてる部分もあって、ご飯が美味しかったり海と山の近くで、多くの人がベルリンをやめて ポルトガルに移住してきて、web3ネイティブだったり web3にすごく力を入れようとしている方が、移住してきてるという感覚みたいなのは すごくポルトガルでは感じました。
次南米。南米はすごく面白かったですね。
アルゼンチンやコロンビアにも行きましたが、そこはすごく面白かったですね 色んな意味で。
色んな意味で。
で、どんな意味でって感じですかね。
どんな意味で?気になりますね。
まず、通貨がすごく不安定です。
聞いたことあると思いますが、本当に不安定で、みんな今日はペソはどうだと見たりしていて、実際3割ぐらい下がったり そういうのが当たり前なので、全然信頼してないです 通貨の価値というものを。
それがもう日常会話ベースで普通に行われる。
そこが円とかとの違いですねアメリカとも。
その次がそういうことなので、みんなUSDで持ちたいんですけれど、一番担保性が高いという意味で。
でも、まずアメリカに行ったことがない人は、アメリカで銀行口座作れないです。
もう1つが、作ったとしても 200ドルまでしかできないです。
あとairbnbとかやるじゃないですか? アルゼンチンの人も。
paypalを通して アメリカのpaypalとかでしたりとか、要はそれぐらいペソがあまり使われてないという、信頼されてないというのが面白い。
且つUSDも規制されているから、代替手段として家に預金しておくとか、現ナマで。
あるいはUSDTステーブルコインを、ドルと同じくらいステーブルコインをみんなが、かなり多くの人が持っている。
僕は観光客というか、外国人なので物を買う時に、クレジットカードで 払おうとするじゃないですか。
まず、クレジットカードに 対応してないところも結構あるし、クレジットカードを使ったら、話が複雑ですが国の通貨が2つあって、一番高いレートで決済されちゃうんですよね。
クレジットカードで決済したらVISAで。
でもキャッシュだったらその1/2ぐらいのレートで 決済してくれるんですよ。
なので、キャッシュで決済する方が 僕にとって2倍得なんですよね。
でも、交換所とか怖いじゃないですか スキミングされたりとか。
なので普通の両替所だと正規のレートで やられるので2倍損するんですよ。
なので、P2Pというか 僕のステーブルコインないし、USDあげます。
その代わりにペソくださいというのが めちゃくちゃどこら辺でも行なわれていて、で、その為のSlackグループとか、そのためのWhatsAppのコミュニティとか、そのために街歩いたら声掛けてくる人がいて、その感覚みたいなのはすごく アルゼンチンだからこそ感じられた、体感値として感じられたので、それがすごくブエノスアイレスで 面白かったなと思ってます。
ブロックチェーンと相性が良いという意味で。
ちなみにそれでいうとヴィタリック イーサリアムの創業者も、そういうのが面白いと思ったのか、ブエノス・アイレスに1ヶ月間 住んでたりして、ヒアリングしたりそういう調査する みたいなことをやっていたらしいです。
ありがとうございます。
クレジットカードで決済すると 損してしまうみたいなところとか、あと両替所での両替ではなく、グループがあったり、道の人に交換してというみたいなところ、こういったハックみたいなところは どこから知りましたか?
割とアルゼンチンに行く時に 有名な話みたいなのはあったとか、友達にそういわれたり、例えばウエスタンユニオンで 両替した方が良いよとか、日本円送ってもらってとか、クリプトとか交換できるみたいなのは、ETH Latamと同じぐらいの時期に、ブエノスアイレスで南米の人が中心的に集まる、イーサリアム系のカンファレンスがあって、そのところにポストした気がします。
それで興味持って会ってくれた人が、そういうのも出来るよみたいな、ちょっと、ここの連絡先を後で教えるね、みたいなことを教えてくれた気がします。
これ、たぶん伝わってないですよね。
僕も最初こういう話を聞いて、意味分からなくないですか?
そのイメージできなかったですが、だから、もしかして 伝わってないかもしれないですけれど、行ったら本当にそうで、その通貨の差というか、すごい、いや、2倍損してるわ俺、みたいなのが、頭で分かるのではなくて 実体験というか、体験値みたいなのが大きかったなと思っています。
1番印象に残った国
ありがとうございます。
もしかして今の話に かぶるかもしれないですけれど、今までいろんな国行かれた中でこうさん的に 一番印象に残った国があれば、教えていただけますでしょうか?
そうですね、web3文脈は 僕はアルゼンチンですかね。
色々見たけれど国が ドルを規制して、日本は別にドルをいくら持とうが 規制してこないと思う、されているのかもしれないですけれど、円って別に変わって10円とかだよねみたいな、それまではもう全然動かなかったわけで、最近ちょっと上下がありますけれど、その価値観との対比みたいな 対極みたいなところという意味で、すごくアルゼンチンが 僕は印象に残ってますね。
ありがとうございます。
また行ける機会があったら 行きたい国とかもありますか?
そこにもかぶるかもしれないですけれど、印象に残ったところでいうと、やはりアルゼンチンではありますが もう1個の理由として、幸いカタールのワールドカップに 行かせていただきましたが、決勝戦も見させていただきましたが、会場の8割ぐらいが、というか、最後の決勝の方で残っている ほとんどがアルゼンチンでした。
みんな車をはたいて来てたりするわけですよ。
全員が全員金持ちでもなくて、カタールってめっちゃ高いですよ ワールドカップの滞在費とか。
食費もそうだけれど。
で、しかもちゃんと アルゼンチンが優勝したじゃないですか?
なんかあの何だろうな その一体感とかも含めて、2022年は僕にとってはアルゼンチンは、すごく印象に残った国の年だったなという風には、すごく会場全体がメッシに味方してるみたいな、アルゼンチンの優勝にかけてるみたいな、その優勝が決まった時の盛り上がりようとか、その一体感みたいなのが、すごく計り知れない国だなという、あとでTwitterとかYouTubeでバズっていた、そのアルゼンチンの様子みたいな、僕は普通に近くに行ってたことがあるので、ああいう人だかりになるところでないと 普通に車が通るところで、それが人でごった返しになっていて、アルゼンチンがすごく 2022年は印象に残った国だったと思ってます。
ありがとうございます。
なんかもう聞いていたら やっぱりこれは体験した人でないと、話を聞いて理解をするみたいなところは 伝わってきますが、やっぱりそういった経験を されているというのが、すごく貴重なことだなと思って、私もちょっとアルゼンチンに行ってみたいなって 興味がわきました。
ありがとうございます。
僕は行く前は、行ったら死ぬのではないか ぐらいの感覚だったので、それぐらい危険なところではないか と思ったんですが全然、場所にもよりますが 僕が行ったところは、深夜の1時ぐらいでも全然歩けるところだし、大阪っぽさがあったりとか、そういう意味で行って学べることというか、価値、考え方はあるなと思います。
ありがとうございます。
動画を見て頂いている方もこれを聞いて、アルゼンチンに行きたくなっている のではないかなと思いました。
はい、では、各国を見た上での、Hidetakaさん視点での日本の立ち位置とか
世界における日本の立ち位置は?
現在地はどんな感じなのでしょうか?
今はすごく日本がチャンスというか、アービトラージではないけれど、良い位置にいる のではないかなとは思います。
良い位置かわからないな。 いろんな要点はあるかな。
そのメリットデメリットがある国 なのではないかなという。
メリットも全然ある国 なのではないかなとは思っていて、ユニークなポジションかな 一言でいうなら。
ユニーク。
だからそれを生かすもなくなるも 人次第だったりとか、国次第だったりはする。
ユニークなポジションにいるのでは ないかなというのが総論ですね。
そのユニークな部分をもうちょっと 噛み砕いて教えていただけますか?
そうですね。言語化が うまくできるかわからないですけれど、あまりweb3技術って国が、例えばアルゼンチンみたいな国で、web3やブロックチェーンが 普及 of 普及していた時に、それってある種ペソの抜け道に なっていたりするわけですよ。
と考えると、どう規制を マネージメントするかにもよりますが、アルゼンチン側からしたら、めちゃくちゃ完璧なメリットが あるわけではないじゃないですか、政府ともある種ハレーションが起きやすい 産業だと思うんですよ。
web2とかと比較した時に。
web2だったらGoogleやfacebook みたいなのがドカーンとできたら国が潤うよね。
で、web3の場合は必ずしも そうならない可能性があるという意味で、ハレーションが起きる可能性があるけれど、国が規制をしちゃうと、その普及とかは 全然遅れてくるわけじゃないですか。
という意味で日本は、最初にわりとがんじがらめに 制度をしいていたわけで、今2020年に起こったようなハッキングだったり、そういうリスクから すごく守られている部分もあるし、今完全に政府のマスには いってないかもしれないけれど、平大臣とかアスターさんを中心に ロビーイングをしっかりして、少しずつ日本でもweb3をやっていこう、みたいなムーブメントとかができつつあるので、日本はそこの規制とのマネージメントと、国としての産業の利益の確保みたいなところを、やれうる可能性を秘めている。
ちゃんとしてるんじゃないけれど、じゃあアルゼンチンで普及が めっちゃ緩和されました、web3だからアルゼンチンに行こうって、たぶんみんなならないじゃないですか 世界中の人が。
でも日本だったらなりうる。
なぜならご飯美味しい なぜなら安全、なぜなら国の中にものすごく多様性がある。
僕は色んな国に行ったけれど、これほど1つの国の中に 47個もの多様性というかがある国って、なかなかないなと思ったんですよね。
結構行く国、行く国で日本行きたいとか、ヨーロッパだろうがアメリカだろうが、すごく多くの人がいっていて、要は本当に海外の人すら 日本にジョインしうるポテンシャルを、安全面とか既にもう日本が持ってるもの、アセットというのを使ってありえる。
でもデメリットとしては とはいっても日本は、今までは外国人とかの 法整備が進んでなかったり、英語ができる話者が少なかったり、そういうちょっとした島国所以の 海外とのバリアみたいなものはあるので、100%readyではないですけれど、そういうポテンシャルを いろんな意味で秘めている、ダイヤの原石みたいな国 なのではないのかなみたいな、エンジニアとかすごく 優秀な人が多いし、日本人って。
割とあまり他の国にはない ユニークなポジションを、狙える国にあるのではないかとは 個人的には思いました。
で、且つタイミング的にも 昨年はアメリカとかがワァーって人気で、クラスで人気な子みたいな感じだけど、ちょっと不祥事を起こしましたみたいな。
まだ依然人気だけど、日本はちょっとこれから 徐々に伸びていきそうな、それがちょっとずつ目が出つつある ポジションにいるからこそ、そんなに競争相手も すごく多いわけでもないし、過小評価されている部分があるからこそ、日本人からしたら 生かせる部分もあるしみたいな、ちゃんとした理由になってるか わからないんですけれど、そういうチャンスや機会 ユニークさがある国かなと思います。
ありがとうございます。
はい、それでは本日は 世界各国のweb3暗号通貨事情に関して、株式会社ダイバーシーズの Hidetakaさんにお話を伺いました。
Hidetakaさんありがとうございました。
はい、ありがとうございます。