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  • 更新日: 2021年8月3日  

OpenSeaとは

2020年から2021年にかけてアート作品を代替不可能なトークンNFTとして発表する動きがあり、一部の作品が高額で落札されたことからもNFTに注目が集まっています。アート分野のほか、NFTはゲームアイテムやトレーディングカードにも活用されています。2020年から2021年にかけてのNFTの盛り上がりについては本ブログの記事「2020年から21年のNFT – アートからスポーツ、ゲーム、音楽へ」を参考にしてください。

2017年末に流行した子猫のNFTを交配・収集するゲームCryptoKittiesといった初期のサービスでは、独自のマーケットプレイスを持っていましたが、NFTが広がりを見せる中で、サービス横断でNFTの取引をできるマーケットプレイスが登場しました。技術的な知識がなくても手軽にNFTを発行できる機能を持つものもあります。OpenSeaはこのようなNFTのマーケットプレイスの一つです。

OpenSea: Buy Crypto Collectibles, CryptoKitties, Decentraland, and more on Ethereum

OpenSeaは、CEOのDevin Finzer 氏とCTOのAllex Atallah 氏が2017年12月に創業したニューヨークに拠点を置くスタートアップです。これまでに有名ベンチャーキャピタルAndreessen Horowitzを含め27.2百万ドル(2021年4月時点で約30億円)の資金を集めました。

OpenSea – Crunchbase Company Profile & Funding

OpenSeaはEthereum上で発行されるNFTを扱うマーケットプレイスの先駆けです。分散型アプリケーションの統計情報を公開しているDappRadarによると、NFTマーケットプレイスの中では最大規模の取引額をほこり、過去30日間の取引総額は113百万ドル(2021年4月某日時点で約125億円)を超えています。ユーザー数では同様のサービスを提供するRaribleと競い合っています。DappRadarのEthereum上の分散型アプリランキングからは、DeFi(分散型金融)サービスと並んで、NFTマーケットプレイスにも注目が集まっていることがわかります。

Ethereum上の分散型アプリケーションの過去30日のランキング(DappRadarより)

OpenSeaのウェブサイトは部分的に日本語化が始まっていて、NFTが盛り上がりつつある中、OpenSeaは日本人ユーザーにもアプローチしています。

日本と関連のある話題では、現代アーティストの村上隆氏が「108 Earthly Temptations」という作品をOpenSeaに出品し、大きな話題となりました。このニュースは仮想通貨のメディアのみならず、デザインやファッションに関する様々なジャンルのメディアでも取り上げられました。

画像: OpenSeaに出品された村上隆氏の作品(OpenSeaより)

 

OpenSeaでできること

OpenSeaはEthereumブロックチェーン上でERC721とERC1155の規格を使って発行されたNFTを売りたい人と買いたい人が取引するためのマーケットプレイスです。OpenSeaでは既に作成されたNFTの取引だけでなく、OpenSeaのプラットフォーム上で自分でNFTを作成し、出品することもできます。ここではOpenSeaで何ができるのか「見て楽しむ」「ログインする」「購入する」「作成する」「出品する」の五つに分けて見てみましょう。

NFTを見て楽しむ

本記事執筆時点でOpenSeaには1400万を超えるNFTが出品されています。流行のNFTアート、The Sandboxなどの仮想世界の土地やアイテム、トレーディングカードのほか、ドメイン名やゲームで使えるバウチャーなども取引されています。

画像: OpenSeaのNFT閲覧画面

話題のアートカテゴリを見てみましょう。画面左側のメニュー「コレクション」では人気のコレクションを指定することもできます。作品に7000万円を超える値がついたHashmasksのコレクションもOpenSeaで見ることができます。

画像: Hashmasksのコレクション

超高額のNFTアートが話題になっていますが、高額で購入された作品でもその金額を上回る購入希望が出ておらず、ほかの数多くの作品は、同じ所有者から出品され続けている、オークション形式で出品されているもののまったく入札がないといった状況です。そのような中でも閲覧数やお気に入りの数で作品をソートすると、どのような作品が受け入れられているのか、NFTアートマーケットの傾向を見ることができます。

OpenSeaにログインする

NFTの購入や作成、出品にあたっては、MetamaskなどOpenSeaがサポートしているウォレットを接続し、OpenSeaにログインします。プロフィールを開くとウォレットのEhtereumアドレスで所有しているNFTが表示され、Ethereumブロックチェーン上でアドレスと所有権が紐づけられていることがわかります。

画像: OpenSeaのプロフィールページ

NFTを購入する

ウォレットを接続したら、販売者が指定する仮想通貨でNFTを購入します。支払い通貨はETHのものが多いようです。また、即時購入のほか、オークション形式で掲載されているNFTもあります。支払いが完了すると、NFTの所有権が購入者に移転されます。

NFTは盛り上がりを見せているものの、流動性は未だ高いとは言えず、特にアート作品については、投機目的でなく、本当に気に入った作品、応援したいアーティストの作品を保有目的で買うのが無難でしょう。

NFTを作成する

OpenSeaはP2PのNFTマーケットプレイスで、NFTを買うだけでなく、NFTを作って売ることもできます。NFTを作るまでは無料でできるので、興味がある人は試してみるとよいでしょう。

Create NFTs for Free on OpenSea – OpenSea blog

まず「コレクション」を作り、ここにNFTを作って追加します。コレクションは一つのアカウントで複数持つことができます。OpenSeaを使って作成できるNFTは画像、動画、音声、3Dモデルのいずれかに名前、説明書きをつけたものです。

画像: OpenSeaのNFT作成画面

メディアと必要事項を記入して作成ボタンをクリックすると、ウォレットで署名を求められ、署名をするとNFTが完成します。作成したNFTはコレクションやプロフィールページに表示されます。

OpenSeaではlazy mintingという方法を採用していて、販売・権利移転時にはじめてブロックチェーン上でNFTが生成されるため、クリエイターはNFT作成時のガス代に頭を悩ませる必要がありません。

NFTを出品する

作成したNFTはOpenSeaで販売できます。NFTのページで「売る」ボタンをクリックすると、販売方法や価格などを入力するフォームが表示されます。必要事項を入力して「Post Your Listing」ボタンをクリックすると、初回取引時にはアカウントの初期化が求められます。OpenSeaに払う手数料は無料ですが、アカウントの初期化に本記事執筆時点で0.05653ETH(約112ドル、12,300円)、さらにOpenSeaにNFTまたはそのNFTが所属するコレクションにアクセスする権利を与えるためにガス代がかかります。コレクションへのアクセス権を与えると、同コレクションから2回目以降作品を出品する場合は、署名を求められるだけでガス代はかからないといいます。

OpenSeaはlazy mintingでクリエーターの負担をおさえ、Ethereumのガス代も本記事執筆時点では一時期より落ち着きつつありますが、より多くの人がOpenSeaでNFTを取引するにはもう少しガス代が安くなることが期待されます。

 

OpenSeaのビジネスモデル

OpenSeaではNFTの取引が成立した際に、取引額の2.5%の手数料が差し引かれます。この手数料がOpenSeaの収入源です。DappRadarによると、本記事執筆時点でのOpenSeaでの過去30日の取引高は113.8百万ドル、日本円にして125億円ほどで、その2.5%の3億円強がOpenSeaの収入になります。

この収益がいつまで続くかは定かではありませんが、今のところOpenSeaは小さなチームで大きな収益を上げているといえます。

 

OpenSeaの今後

NFTマケットプレイスの草分け的な存在で、NFTマーケットプレイスとして最大の取引高を誇るOpenSeaですが、ユーザー数では競合Raribleを無視できず、ほかにもFoundationSuperRareMintableNifty GatewayなどさまざまなNFTマーケットプレイスが登場しています。合わせてEthereum以外のブロックチェーンでNFTが発行・取引される動きもあります。

このような中で、OpenSeaが収益を上げていくには、ビジネスモデルからもわかるように、盛んにOpenSea上でNFTが取引され、手数料を得る必要があります。NFTというと高額の作品が取引される可能性の高いアート分野に注目が集まりますが、アートに比べて流動性があると考えられる中価格帯のNFTが取引されるゲームやトレーディングカードといった分野にも力を入れるのは一つの方向性かもしれません。

他のプラットフォームと比べ、よくいえばさまざまなNFTが出品されていて、一方で雑多な印象の強いOpenSeaが今後どのようにマーケットプレイスとしての特色を打ち出していくのか注目したいところです。

 


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Aram Mine

Aram Mine

Gaiax技術マネージャ。研究開発チーム「さきがけ」リーダー。新たな事業のシーズ探しを牽引。2015年11月『イーサリアム(Ethereum)』 デベロッパーカンファレンス in ロンドンに参加しブロックチェーンの持つ可能性に魅入られる。以降ブロックチェーン分野について集中的に取り組む。

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