去る2017年5月31日に、エッサム神田ホール1号館にて、日経Automotive誌主催セミナー 「始まるクルマのブロックチェーン」が開催されました。直前に、トヨタによるブロックチェーン導入検討の発表があり、にわかに自動車業界におけるブロックチェーンが盛り上がりだしました。
満員となった会場
約100人入る会場は満員。自動車のみならず、業界の垣根を超えてブロックチェーンの方に興味を持っている方々もいらしていたようです。サプライチェーンや、走行記録の保存から保険への応用など、ブロックチェーンの活用領域がいくつも考えられている業界だけあって、注目度の高さがうかがえました。
基礎から応用・実装までカバーされた講演
今回のテーマはクルマです。しかし、クルマの業界の方々はクルマのことが分かっていても、ブロックチェーンのことはあまり知らない方も多くいらっしゃると思います。。そこで、最初は、慶応大学SFC研究所 定上席所員・ブロックチェーンハブ CSOの斉藤 賢爾先生によるブロックチェーンの解説により、できること・できないこと、特に課題点が詳しく解説されました。
お昼を挟んで、国際大学GLOCOMの高木 聡一郎先生による、アプリケーションレイヤーでの応用例の解説、そしてクルマへの適用のアイデアが出されました。ブロックチェーンをより具体的に活用するイメージができる内容となっていました。
次に、Nayuta社の栗元 憲一氏による、Nayuta社の取り組みについて、特にリアルタイムの価値交換手法の解説がなされました。IoMコンセントの話をはじめ、10分待たずともブロックチェーン上で価値が高速に移動できる、2nd Layerの手法について詳しく解説されていました。
最後に、ガイアックスの峯より、ブロックチェーンとシェアリングエコノミーの関係、そしてTRUST DOCK開発の裏側についてお話しました。
これからの適用が期待されるブロックチェーン
今回は4人の講師によりブロックチェーンの基礎から応用まで、広く網羅された講演がなされました。実際にブロックチェーンを活用しようと情報を収集しに来られてる方も数多くいらしており、自動車業界におけるブロックチェーンの活用について、日本においても活発な開発・実験そして、サービスが生まれていく可能性を強く感じられるセミナーでした。
ガイアックスは、シェアリングエコノミーとブロックチェーンの可能性を広げるため、セミナーの開催や、講演活動を行っています。当ブログだけでなく、実際に詳しく話を聞いてみたいという方は、サービス案内からお問い合わせください。