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スタートアップ9月

Solanaは、高速かつ安価にトランザクションを処理できることで期待されているPoS型のブロックチェーンです。

Solanaの詳細はこちらの記事をご覧ください:Solana(ソラナ) – 高速かつ安価にトランザクションを処理するブロックチェーン

そのSolanaですが、2021年9月14日~15日にかけてSolanaネットワークに大量のトランザクションが投げられ、ネットワークがその負荷に耐え切れず停止するという事態が起こりました。一般的にブロックチェーンは止まらないと言われていますが、一定程度の利用者がいるブロックチェーンが止まる歴史的な出来事となりました。ですが、一日足らずで復旧し、現在は正常に稼働しています。ブロックチェーンが止まるという緊急事態にも関わらず、早急に回復し今では不自由なく使えてることから、solanaの開発チームの強さも同時に感じられた出来事でした。

今回はそのSolanaを活用しているサービスを紹介していきます。

UXD Protocol

Solana上でステーブルコインを発行するUXD Protocolが300万ドル(約3.4億円)の資金調達を実施しました。Multicoin Capitalをリードに、Alameda Reserchなど著名なVCから出資を受けています。

UXDはデルタニュートラルのポジションに裏付けられた、アルゴリズム型のステーブルコインと表現されております。今までのステーブルコインは、法定通貨担保型(USDC)、暗号資産担保型(DAI, LUSD)、無担保型(AMPL)の大きく三つに分類されてきましたが、UXDは今までのステーブルコインとは違った仕組みになっています。

ステーブルコインの詳細はこちら:https://gaiax-blockchain.com/stablecoin

デルタニュートラルのポジションと聞くと難しく聞こえますが、ステーブルコインの発行はシンプルな仕組みになっています。

例えば、 $1000ドル分のUXDを発行したい場合は下記の2ステップになります。

  • $1000分のBTCをUXDプロトコルに預ける(その後、プロトコルがDEX上で$1000のBTCの売り(ショート)ポジションを作成する)
  • UXDプロトコルが対応するUXDを発行する

ここではBTCの売りのポジションを作ることで、BTCの値動きに対しするリスクをゼロにしているとをデルタニュートラルと呼びます。仮に、BTCの価格が上がった場合、売りのポジションの損益は膨らみますが、現物のBTCの価格が上がっているため損益は相殺されます。また、BTCの価格が下がった場合は、売りのポジションは利益が上がりますが、BTCの価格は下がっているためこちらも利益が相殺されます。

UXDはステーブルコインのトリレンマ、Decentralized(分散性)、Stable(安定性)、Captai Efficient(資本効率性)を解決することを目標としており、今までにない形でステーブルコインの仕組みとして注目を集めています。

メインネットでのローンチが楽しみです。

Orca

Solana上の分散型取引所(DEX)であるOrcaが18万ドル(20億円)の資金を調達しました。OcraはUniswapと同じ仕組みのDEXで、利用者が暗号資産の流動性を提供することで他の利用者が暗号資産を交換することができます。2021年9月の時点では700万ドルもの資産がOcraにロックされていました。2021年2月にローンチされてから半年近くで多くの資金を集めシリーズAを達成したのは、異例の早さと言えるでしょう。

OrcaはDEXの仕組みとしてはあまり真新しさはありませんが、”DEX for the people, not programs”という理念のもと、徹底した顧客体験の追求にOrca独自の強みがあります。

顧客体験の具体例を挙げると、暗号資産を交換する際に交換するレートが不利な場合は注意文を出したり、交換する暗号資産のペアの検索の簡単にしたりしており、非常に利用しやすいデザインとなっています。

またチームの強さもOrcaが注目を集めている一つの要因となっています。

共同創業者のKwan氏はIDEOやCourseraで働いた経験があり、もう一人の共同創業者であるYutaro Mori氏はEthereum2.0やUniversal Market Access (UMA)で働いていたことがあります。

Solana上の他のDEXとは少し毛色が違う印象のOrcaですが、どんな独自の施策を打ち出すのか、どのように成長するのか、これからの動向に注目していきたいです。

Solcial

Solana上で開発される分散型のソーシャルネットワークサービスのSolcialが290万ドル(約3.3億円)の資金調達を達成しました。2021年10月現在では、サービスはまだ公開されておらず、12月に公開するように計画しているそうです。

分散型のSNSとして中央の検閲なしに自由に使えることに加えて、今までの分散型サービスの課題であった処理性能もSolanaと使うことにより解決しようとしています。

Solcialではコンテンツの作成者に重きを置いていると創業者は語っています。同じく分散型のSNSであるBitCloutの創業者も、今までのプラットフォームではコンテンツに対する投機で短期的なものに重点が置かれていましたが、コンテンツの作成者に焦点を置き長期的な投機を可能にする、と語っており、少なからず影響を受けていると感じました。

分散型のSNSの事例はありましたが、大きく成長したサービスはあまり見かけません。今後、Solcialがどのように分散型SNSの市場を切り開くのか、動向を追っていきたいです。

終わりに

今回はSolanaを活用したサービスを中心に紹介しました。日本在住者にとってはSOLを手に入れるまでが少し手間がかかってしまいますが、Ethereumを比較するとSolanaは取引の処理が早く、ガス代も非常に安くなっており、ブロックチェーン特有の使いづらさを感じることなく利用できます。

今回紹介したようにSolana上のサービスも盛り上がってきています。これからのSolanaの動向から目が離せません。


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OrcaSolanaSolcialUXD
Yosuke Aramaki

Yosuke Aramaki

Gaiaxでブロックチェーンの研究開発を担当。ブロックチェーン業界また開発者コミュニティの発展のため、ブロックチェーンを用いたアプリケーションを開発し、それらをオープンソースとして公開する。

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