2月はブロックチェーンを学びたい方向けのイベント「Blockchain Bootup day」の開催、トレーサビリティーの事例講座など、コミュニティーの内外でさまざまな活動を行いました。
今回も、2021年2月のBlockchain Biz Communityの活動を報告していきます。
2月のブロッックチェーンに関する記事、ニュース
Blockchain Biz Community内で共有された記事で、個人的に面白いと感じたものをピックしていきます。
目次
- 1 2/10 バレンタインデーにブロックチェーンで愛を伝えるサービス 理系男子にはサプライズ効果。バレンタインチェーン ベータ版をローンチ
- 2 2/17 コインチェック、ブロックチェーンゲーム「The Sandbox」の仮想土地(NFT)を取得
- 3 2/25 ブロックチェーンの技術を活用した「家族関係証明書」の第1弾、スマホのアプリで完結する、【同性パートナーのための「パートナーシップ証明書」】、民間発行がスタート
- 4 2/28 音楽作品のNFT(非代替性トークン)が登場 グラミー賞プロデューサーが手掛ける
- 5 2/15 JBA Blockchain Bootcamp
- 6 2/19 ブロックチェーン基礎講座
- 7 2/25 ブロックチェーン事例講座「トレーサビリティー」
2/10 バレンタインデーにブロックチェーンで愛を伝えるサービス 理系男子にはサプライズ効果。バレンタインチェーン ベータ版をローンチ
バレンタインのメッセージをブロックチェーンに刻むサービスです。すでに受付期限は過ぎてますが、利用する際は名前やメッセージをメールかLINEでサービス提供会社に送信し、その内容をブロックチェーンに書き込んでもらい、書き込んだ内容は権限付きでQRコードを使って表示できるものになります。
誰かへのメッセージが永遠に残るとなると、賛否両論分かれそうですね。
2/17 コインチェック、ブロックチェーンゲーム「The Sandbox」の仮想土地(NFT)を取得
The Sandboxと呼ばれるバーチャル上の空間を提供するサービスの仮想の土地を買ったという記事です。
アパレルの会社が新しい服のお披露目をバーチャル空間で行ったり、デジタルアート作品を展示したり、何らかの目的を持って企業がゲームサービスの土地を買うことは今後も起こる可能性があります。
各バーチャル空間のプラットフォーム一等地を巡って不動産投資のようなことが起こりそうですね。
2/25 ブロックチェーンの技術を活用した「家族関係証明書」の第1弾、スマホのアプリで完結する、【同性パートナーのための「パートナーシップ証明書」】、民間発行がスタート
現在の法律では夫婦や親子と認められない家族が、家族としての権利やサービスを受けることができない課題を解決するために、ブロックチェーンを活用して家族証明を発行し、それらの人々の権利を認めるサービスです。
ブロックチェーンのIDを本人と紐付ける部分をKYC・本人確認の専業であるTRUSTDOCKに委託していることや、スマホからで簡単に証明書を発行できることなどから、利用者のことを本気で考えてサービスの開発に取り組んできることがよくわかります。
ブロックチェーンを活用することで、法律が変わらなくとも民間で新しい規格を作ることができるとてもいい事例だと感じました。今後とも、このような分散型で新しいルールを決めていく動きが広まることを期待しています。
2/28 音楽作品のNFT(非代替性トークン)が登場 グラミー賞プロデューサーが手掛ける
楽曲を聞いたり利用したりできるNFTがデジタルアイテムのマーケットプレイスであるMintable.appでオークションが行われ、$2000近くの値がつけられているという記事です。
NBAのプレーなどをNFTとして販売する「NBA Top shot」、特定のツイートをNFTとして販売する「cent」など、多くのコンテンツがNFTとして販売されています。
今のNFTの販売の動向をみていると、NFTで販売されるコンテンツを欲しさから購入するのではなく、投機的な目的で購入しているように見受けられます。投機目的での購入は決して悪いことではありませんが、NFTは一攫千金の道具ではありません。NFTはデジタルデータに価値を持たせるための道具だと考えています。個人的には、コンテンツや本質的な価値に基づいてNFTを購入する動きになることを期待しています。
2月 イベント報告
今月はコミュニティー内外で3つのイベントが開催されました。
2/15 JBA Blockchain Bootcamp
ブロックチェーンの基礎や楽しさを知ってもらおうと、ブロックチェーンの知識ゼロからスタートし、基礎講座や事例を学び、ブロックチェーンを活用するための知識をつけることを目的として「Blockchain Bootup Day」を開催しました。
前半はブロックチェーンの基礎講座を行い、後半でブロックチェーンを使ったサービスを開発している企業に実際の事例を紹介して頂きました。
・C向けSNSサービスを開発しているbajji CEO の小林 慎和さん
・カンボジアCDBCを発行しているソラミツ代表の宮沢 和正さん
・Cordaでの事例をSBIの中澤 陸さん
・教育からDeFiまで展開しているtechtec代表の田上 智裕さん
に登壇いただきC向けからエンタープライス向けまでと幅広い領域を聞けるイベントとなりました。
約100名の申し込みを頂き、ブロックチェーンの裾野を広げ、業界の発展に少しでも貢献できてたら幸いです。当日のアーカイブ動画も公開されているので是非ご覧ください!
アーカイブはこちらから:https://jba-web.jp/activity/bootup20210215
2/19 ブロックチェーン基礎講座
株式会社ガイアックス 開発部マネージャー 兼 JBAアドバイザーである 峯 荒夢さんにより、毎回開催されているブロックチェーンの基礎講座。
・ブロックチェーンの仕組み
・ブロックチェーンのすごいところ
・ブロックチェーンを活用した事例
などが学べる講座になってます。
この講座は通常はコミュニティーメンバー向けに行っているのですが、今回はコミュニティー外に向けてオープンに開催しました。約40名の方に申し込みいただきました。
また、オープンに開催する予定ですので、興味のある方はその際にご参加ください。
https://gaiax-blockchain-20210219.peatix.com/
2/25 ブロックチェーン事例講座「トレーサビリティー」
ブロックチェーン基礎講座のフォローアップイベントとして、ブロックチェーンの事例講座を開催しました。
今回は「トレーサビリティー」の観点でブロックチェーンの活用事例を集めて紹介しました。食品、CO2、プラスチック、廃棄物など多様な業種でのトレーサビリティーの事例を紹介し、その後に事例のサービスなどについて質疑や議論を行いました。
「オラクル問題をどう解決するか」
「ブロックチェーンである必要があるのか」
など、本質をついた議論ができとても有意義なイベントとなりました。
今後も、各回でテーマを決めて事例講座を開催予定ですので興味がある方はぜひコミュニティーにご参加ください。
コミュニティー詳細はこちらから:https://gaiax-blockchain.com/blockchain-biz-community-info
終わりに
昨年夏に引き続き、日本ブロックチェーン協会主催のJBA Blockchain Bootcamp 2021 Springを開催します。
ブロックチェーンを使ったスタートアップを目指す方を対象に、3月17日、18日の2日間で行います。ブロックチェーンの最前線で活躍するJBAの会員企業のメンバーが、各チームにメンターとしてつき、ピッチを行います。
最終ピッチは3月18日(木)19:00 ~ 開始予定です。最終ピッチは一般観覧も募集してます。興味ある方は是非ご覧ください!
詳細はこちらから:http://blockchainbootcamp.tilda.ws/